祝!パズル道場1級合格!

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2013年 11月 7日 木曜日 晴れ

 先週、これまで頑張ってパズル道場に通っていたある児童が卒業していきました。パズル道場は、年齢や学年に関係なく20級からスタートします。11級までは各級に与えられた課題を全て終えると昇級し、10級からは課題を終え、さらに検定に合格すれば昇級できる制度です(弊社のパズル道場は1級合格を最終目標として取り組んでいます)。級が上がるにつれて、取り組む課題や検定の難易度も高くなるので、1級への道のりはとても遠いのですが、その子はこつこつ努力して昇級していき、先週ようやく最後の課題にたどり着きました。セブンカード

 最後に取り組む課題は、「『セブンカード』という対戦型のパズルで、連続して2勝する」ことでした。セブンカードは、対戦相手に見えないように1~7までのカードを並べ、互いに相手がどこに何の数字を置いたか当て合うゲームです。ルール上、隣り同士のカードの数は数字順にならないように置いたり、並べたカードのうち、初めから相手に2枚見える状態にするので、そこから相手の数字を推理していきます。

 先週の授業で、すでに1勝していたので、今日の試合で勝つことができれば見事合格です。しかし、負ければ改めて2連勝しなくてはいけません。
最後の対戦相手は、子ども同士では簡単に勝ってしまうということで……私と対戦することになりました!いざ、勝負です。

 これまで様々なパズルに取り組んできた子達は、本当に頭の回転が速く、対戦パズルでもこちらが驚くような作戦を自分で立てることができます。そのため、こちらも終始本気で戦います。今回授業が最後になるかもしれないということで、1回1回の試合をより楽しんでもらいたいと思い、練習の時から、あえて間をじっくりとって考えてみたり、逆にすぐに数字を当てたりしてプレッシャーを感じてもらいながら取り組みました。いつもクールな雰囲気の子ですが、今日の妙な雰囲気に「あー緊張する…」と練習からドキドキしています。練習試合を重ね、2勝2敗と引き分けの状態になったところで、いよいよ本試合に入りました。

 本番では、一層緊張感が高まりました。カードの配置と相手に見せる2枚のカードを慎重に選びます。お互い相手が推理しづらいように慎重に選んだので、まずは先に直感で数字を当てた方が有利になる試合となりました。先ほどの練習のときより、その子も私もさらに緊張しています。あれこれ頭の中で考え、なかなか試合も始まりませんでした。しかし、いざ試合が始まると、最終試合はその子の勘がとても冴え、直感でたて続けに要となる数字の位置を当ててしまいました。あっという間に数字が分かる状態になってしまうと、その後は丁寧に一つ一つの数字を推理していき、見事勝利をおさめました(最後まで余裕を見せて油断しない所がまた素晴らしかったです!)。

 試合が終わると「あ~緊張した~」とようやく固かった表情が元に戻りました。授業の終わりのパズル道場卒業式では、周りの子から祝福を受けましたが、来週からその子が来ないと先生から言われると「え~~!!来週から来んのん!?やだ!」と声を合わせてブーイング。特に、ずっと一緒に頑張ってきた男の子はとても残念そうでした。惜しまれながら卒業していく姿を見て、とても微笑ましく思いました。周りの子もかっこよく卒業していくその子の姿を見て刺激を受けたようです。今後各自の目標に向けてますますがんばれそうです。

パズル卒業

 

(makino)

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