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1年生向け季節の本

ともだちやもんな、ぼくら タイトル ともだちやもんな、ぼくら
著者 くすのき しげのり(作) 福田岩緒(絵)
出版社 えほんの杜
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「あっ、カブトムシや!」なつやすみのラジオたいそうのかえりみち、マナブが木のみきにとまっているカブトムシをみつけた。「ぼくがみつけたんやから、いちばんにとるで」そういうと、マナブはクヌギの木にのぼって、いちばんおおきいカブトムシをとった。ジャンケンでヒデトシにかったぼくが、にばんめにおおきいカブトムシに手をのばした、そのときだった。「こらあっ!なにをやっとるか!!」とつぜんのカミナリごえに、ぼくはクヌギの木からおちそうになった。「カ、カ、カミナリじいさんや・・・!」おとなにもこどもにも、いつもおこっているから、ぼくらはカミナリじいさんがにがてだった。「だまってわしのいえの木にのぼるとは、けしからん!」
 きゅうに「ぼ、ぼくはのぼってません」といいながら、ヒデトシがにげだした。「ずるいぞ!」といいながら、ぼくとマナブもにげだした。でも、いちばんさきににげだしたヒデトシがころんでしまった。「あーっ、まってぇー」ヒデトシのなきそうなこえがきこえたけど、ほうったまま、ぼくらはいちもくさんにはしった。「にげるのか!ひきょうもの!」すぐうしろにカミナリじいさんがおいかけてくるようで、こわかったからだ。

●このまま放って逃げてしまうか、それとも置き去りにしたヒデトシを助けに行くか、ぼくとマナブは大いに悩み、必死で考えます。その末に出した結論とは・・・?小学校で道徳などの教材として使われることもある、わんぱくな男の子達の友情を描いたお話です。

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