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タイトル | びりっけつのビッケ |
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| 著者 | 山口 理 | |
| 出版社 | 文研出版 | |
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みなさん、知っていましたか？悪魔ってやつが いるって こと。いや、いるんです。ほんとうに。人の たましいを うばって、死へと さそう 悪魔が。 まあ、ひとくちに「悪魔」とっても、いろんな やつが いましてね。うふふ・・・。ああ、だめだ。あいつの ことを おもいだすと、つい、ふきだしそうに なっちまう。とにかく、ドジな やつなんです。 名まえは「ビッケ」。いつも せいせきが びりっけつだからって、そんな あだ名が ついたんです。いえね、悪魔の 世界には、ちゃんと せいせきが ありましてね。「人の たましいを、どれだけ あつめてきたか。」を、毎月 けいさんして、せいせきが きまるんです。もちろん、ねうちの ある たましいを、たくさん あつめてきた やつが、いい せいせきを とるんです。だけど、ビッケと きたら、いつも びり。なにしろ ドジですから。このあいだもね、ビッケのやつにしては めずらしく、とびきり ねうちの ある、たましいを もった 男を 見つけたんです。ところが・・・。
あまり悪魔らしくない悪魔のビッケが、とびっきりおくびょうな男ととりひきをしようとするお話です。さて、ビッケはびりっけつの汚名を返上できるのでしょうか？
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