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2年生向け季節の本

100年目のハッピーバースデー タイトル 100年目のハッピーバースデー
著者 石田ゆうこ(作) 岡田ゆたか(絵)
出版社 岩崎書店
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  知らない部屋で目をさますと、ぼく、ユウキは100年の間眠っていたことを知らされた。この世界にはパパもママもお兄ちゃんもいないのだ。

――最後に覚えているのは、ぼくの誕生日。終業式が終わると、ママのケーキ作りを手伝うために、だれよりも早く学校をとびだした。すると、ぼくより先に前を急いでいるやつがいる。よく見るとそれはお兄ちゃんだった。声をかけると、にげるようにかけていくお兄ちゃんをぼくはおいかけたのだった。――

 ふつうなら、とおい未来で目ざめる人には家族からのメッセージがのこされているらしい。でもぼくには何ものこっていない。
「パパもママもぼくのことなんかどうでもよかったんだ……。」
 そんなないているばかりのぼくにメイ博士はこう言ったんだ。
「いっしょにタイムマシンをつくらないか」って。

二年間、メイ博士のもとで勉強をつんだユウキは、ついにタイムマシンで過去に向かうことになります。しかし、2012年の過去に戻ったユウキは、そこである重大な真実を知ってしまうのでした。
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