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2年生向け季節の本

こぶたのプーと青いはた タイトル こぶたのプーと青いはた
著者 カーラ・スティーブンズ(作)
代田 昇(訳)
レイニイ・ベネット(絵)
出版社 童話館出版
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こぶたのプーは学校がだいすきでした。学校ですることなら、なんでもたのしいのです。でも、ひとつだけ、きらいなことがありました。体育です。きょうの体育は、でんぐりがえし。

「かんたん、かんたん」
 あらいぐまのラクーンは、そういって、くるんとでんぐりがえしをしました。うさぎもいたちもりすもビーバーも、みんなできました。いよいよプーの番です。プーは、みんなとおなじように前にころがったつもりでしたが、ちっともからだがうごきません。ラクーンがおしても、だめです。プーがさかさまになったままで、じゅぎょうはおわってしまいました。こんなふうに、プーにとって、体育の時間は、とてもゆううつだったのです。

  金曜日、また体育の時間になりました。きょうは、赤組青組にわかれて、『はたとりきょうそう』をします。ラクーンとプーは赤組です。ラクーンは、プーにかけよってきていいました。
「ねえ、プー、きっと勝てるやりかたがあるんだけど、でもあなたの助けがいるの。」

プーは運動がとても苦手でした。でも苦手なことでも一生懸命やれば、たとえ失敗しても何か自分に残るものがある。プーの一生懸命な姿とまわりの仲間の温かさが、そう感じさせてくれます。プーと同じように、体育が苦手なお子さんに是非読んでいただきたい作品です。
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