トップページ > 読書案内 >  2年生季節の本 > 2年生以前に紹介した季節の本
 > 番ねずみのヤカちゃん

2年生向け季節の本

番ねずみのヤカちゃん タイトル 番ねずみのヤカちゃん
著者 リチャード・ウィルバー(作)
松岡 享子(訳)
大社 玲子(絵)
出版社 福音館書店
line

 ねずみのヤカちゃんは、「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。

 ヤカちゃん一家は、ドドさんの家のかべとかべのすき間にすんでいました。ある日、おかあさんねずみがいいました。
「お前たちも大きくなったのだから、そろそろ自分でくらしていってもいいころだ。でも、ひとつだいじなことがある。わたしたち、ねずみがここにすんでいるのを気づかれないように、用心しなくちゃいけないよ。」

 ヤカちゃんは、おかあさんのいったことを、わすれませんでした。でも、声だけは、どうしても小さくすることができませんでした。ある晩のこと、ドドさんがおくさんにいいました。
「ねえ、おまえ、うちのかべの中にライオンがいるんじゃないかねえ。なんだか知らんが、かべのすき間から、ものすごい声がきこえるんだよ。」

家にねずみがいると知ったドドさんは、ねずみ退治をしようとします。でも、ヤカちゃんは、持ち前の大声でうまくかわしていくことができます。ヤカちゃんは、どろぼう退治までしてしまうのですが、どろぼうに向かっていった言葉が、なんとも天真爛漫で、おもわず吹き出してしまいます。
Page Top