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2年生向け季節の本

こおにと山んじい タイトル こおにと山んじい
著者 おの りえん(作)
さもじろう(絵)
出版社 佼成出版社
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 「あふう」と「うふう」は、こおにです。
「何にも、おもしろいこと、ないよねえ……」
と、ためいきをついているところに、山んじいをみつけました。山んじいは、山のことならなんでも知ってる木のようせいです。毎日、どうぶつに虫、魚に木や草の数を数えて、みんなのぶじを見ています。

  その山んじいが、木を一本一本なでては、首をひねっています。あふうとうふうは、すっとんでいき、
「山んじい、なにしてるの?」
と、たずねました。山んじいは、
「こういう ひもが まいてある木を、さがしちょる。」
と答えました。
「この間の夜の見回りのとき、木の数をかぞえて、十本ごとに、ひもをまいていると、人間のどろぼうが、おさつの入ったかばんを、うめようとしちょる。ひとつ、こらしめとこうと思って、ひもでまいてやった。これで、まかれると、すがたが木にかわるのよ。ひとばん、明けたら、もどしてやるつもりだったんだ……。それが、どれだか、わすれちゃった。ひとつずつ、ひもを ほどいてやるしかないなあ。」
と、困ったようすです。これは、おもしろそうだと、あふうとうふうは、さっそく手伝うことにしました。

姿が木になってしまうひもとは、なんと恐ろしげなひもなんでしょう。だけど、そんなひもをあやつる、山の番人である山んじいは、どの木が、人間なのかを忘れてしまうという、ちょっとそそっかしいところがあるようです。面白そうだと手伝い始めたあふうとうふうでしたが、そのうち、自分のしっぽがひもにからまってしまい、木にかわりそうになってしまうはめに。ユーモラスな展開が楽しめるお話です。
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