ぼくのおばあちゃんは、ちょっと変わっている。ママが言うには、まじょの血が流れているらしい。 だから、ときどきくれるプレゼントは、変なものが多い。かってに歌いだすマンドリンとか、急に歩き出すしっぽと足のついたおもちゃの家とか……。おばあちゃんは、ふつうのおもちゃよりおもしろいと思って、そういうものをくれるらしいのだが、ぼくにはあまりおもしろくない。

　ぼくもけっこういい年になってきたので、もう少し役に立つようなものがいいと思うようになった。それで、おばあちゃんに電話をかけて、はっきり言った。

「だから、今年のたん生日プレゼントは、もっとべんりで役に立つものがいいんだ。」
「へえ、たとえばどんなものがいいの？」

　おばあちゃんは、ふしぎそうに言った。

「たとえば、パソコンとか！」
「パソコンで何がしたいの？」
「その……、いろんなことができるのさ。」
「いろんなことがしたいのかい！」