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3年生向け季節の本

ぼくの友だち タイトル ぼくの友だち
著者 高橋秀雄(作) 長谷川知子(絵)
出版社 文研出版
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 友だちなんかできない。自分から話しかけることなんかできない。三年生までいた学校でいじめられっこだったぼくは、新学期に転校してきてからも、やっぱりいつもびくびくしていた。そして案の定、名前に太のつく三人組、亮太、翔太、憲太がからかいにくるようになった。ぼくはまた、何も言い返すことができずにいた……。

 そんなある朝、いつものように亮太たちにからかわれていたときだ。
「うるせえんだよ、てめえら。」
と、とつぜん小野君が大声を上げた。小野君はクラスの中で、きたならしくてこわそうで、なんとなく近よりがたい男の子だ。できるなら関わりあいにはなりたくないと思っていた。でも、このことがあってから、あんがい小野君は正義の味方なのかな、そう思うようになった。だからその日、ぼくは自転車をひっぱりだして小野君の家に行ってみようと決めたのだ。

小野君は本当に正義の味方なんだろうか。それを確かめてみるために、「ぼく」は小野君の家へ向かって自転車をこぎだします。転校先で初めてできた友だちにふりまわされながらも、一方で明るく成長していく主人公の姿がすがすがしく描かれています。
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