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3年生向け季節の本

りそうのくに タイトル りそうのくに
著者 平井美里(作) ふるやたかし(絵)
出版社 ハート出版
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 ドコナンダ国は、ほかの国との交流がなく、百年ほど時代が遅れていましたが、自分たちの文化をとても大事にしている国でした。そのドコナンダ国の王様が亡くなり、よその国でくらしていた王様の弟の息子が新国王になりました。

 新しい王様は、古くさいドコナンダ国を見て決心しました。「これからは私が王様だ。だからわたしがこの国を好きに変えて、どこの国よりもすてきな国を作ればいいのだ。」――と。

 それからというもの、国の大臣たちは、新しい城や図書館の建設など、立派な国にするために次々と言い出される王様からの命令に、日々追われるようになったのでした。

古いものは捨てて、全て新しいもの、最先端のものばかりがよいのでしょうか? ドコナンダ国を新しく変えていく中で、王様や大臣たちの心はばらばらになっていきます。急激な変化は必要なのか、真のその国らしさとはなにか、本当に大事にしなくてはならないものはなにか、を考えさせてくれるお話です。
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