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3年生向け季節の本

保健室のクッキー タイトル 保健室のクッキー
著者 上條さなえ(作) 相澤るつ子(絵)
出版社 汐文社
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 ぼくはクッキー。強いチワワなんだ。でも院長のるり子先生に「クッキーは悪い子だ」って言われて、くらしていた動物病院から小学校の保健室に「しゅぎょう」に出されることになった。るり子先生の妹、洋子先生のおてつだいをするんだって。

 保健室には、とう子ちゃんていうかわいい女の子がきてくれるし、洋子先生の作ってくれるお弁当はとてもおいしい。保健室の仕事は楽しいよ。

 でもある時、三年一組の久保君がぼくより五倍は体の大きい犬、ノラをつれてきた。ぼくはノラのこと、あんまりすきじゃない。でもなんか、気になるんだ。どうしてかな……。

ノラ犬のノラと、血統書つきのチワワ、クッキー。なかなか仲良くなることのできない二匹ですが、だんだんと大切なことに気がついていきます。「みんなちがってみんないい」という金子みすゞさんの詩の一節が、このお話の大きなテーマでもあります。そのことを心に留めながらお子さんと一緒に読んでいただきたいと思います。
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