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3年生向け季節の本

なんでもただ会社 タイトル なんでもただ会社
著者 ニコラ・ド・イルシング(作)
末松氷海子(訳) 三原紫野(絵)
出版社 日本標準
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 「もしもし、こちらは『なんでもただ会社』ですが、なにかご用でしょうか。わたしどもは、おきゃくさまからご注文いただくしなものをですね、なんでもただでおとどけしているのです」
――いたずら好きのティエリーは、パパとママが出かけている間に電話でいたずらしようと思いついた。めちゃくちゃな番号をおして、相手をからかってやろうと。そして面白半分に自分の誕生日の数字をおして、かかったのが、ここだったのだ。

 「電話の向こうの人は、きっとぼくをからかっているにちがいない。こんなおかしな会社、ほんとうにあるわけないもの。」
そう思って、ティエリーはためしにおもちゃのトラックを注文してみた。そっちがその気なら……と話に乗ってみようと思ったのだ。すると、突然、受話器から青いけむりがむくむくふきだしてきて、あっという間に中からトラックが現れたのだった。

ほしいものをなんでもただでくれるなんて、そんな夢のようなことがあるのでしょうか。子どもなら誰でも飛びつきそうなはなしですよね。ただ、じつはこの会社、注文するときに必ず守らなければならない、ある規則があるのです。その規則とは一体……?
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