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3年生向け季節の本

夢どろぼうをおいかけろ タイトル 夢どろぼうをおいかけろ
著者 いわままりこ(作) 茨田茂平(絵)
出版社 岩崎書店
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 カッツーン、コッツーン。夜の町にふしぎなくつ音がひびいた。山高ぼうしに青マント。このあたりでは見かけぬあやしい男……。

  この男の正体は、大どろぼう。ただのどろぼうではない。とびきり、おもしろいもの、大きなものが大すきで、そんなものならかたっぱしからぬすんでしまうのだ。たとえば、世界でたった一匹しかいないドナパコ水族館の、わらう魚ドレミ。かつて太平洋にあったといわれるムー大陸……。

  さて、この大どろぼう。このごろ、ぬすむものがなくなった。「何か、とてつもなくおもしろいものはないかなあ」と、町から町をさまよっていた夜、ある男の子の声を聞いた。

「夕べのゆめ、おもしろかったよね。今夜もまたつづきを見ようね。」
「ウッフッフフ、聞いたぞ、聞いたぞ。そのゆめとやらを、ぬすんでやろう……」

人の夢を次から次へと盗んでいく大どろぼう。とても不思議な結末は、「夢どろぼうが、この後何を見たか、どんな夢をつかんだか。あなたもこの続きを考えてみませんか……」という作者からのメッセージでしめくくられています。お子さんと一緒に、お話の続きを話し合ってみると楽しいでしょう。
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