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3年生向け季節の本

まほうのマフラー タイトル まほうのマフラー
著者 あまん きみこ(作)
マイケル・グレイニエツ(絵)
出版社 ポプラ社
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 とうさんのマフラー、あったかい緑のマフラー。「よくにあうこと。」と、かあさんが、ぼくにいった。

 げつようび。ぼくは、とうさんのマフラーをくびにまいて、学校にいった。いつもの道が、すこしちがうみたい。ほくほくしながら、ポストのかどを曲がったら、わ。大きなくろい犬。ぼく、うごけなくなった。なきそうなのをこらえていると、その犬、ぼくのよこを走っていった。気がついたら、ぼく、マフラーをしっかりにぎりしめていた。

 かようび。うんどうじょうで、先生や友達とおにごっこをした、ぼくは、かけっこがおそいから、すぐつかまってしまう。でもきょうは、なんだかちがう。とうさんのマフラーをしているからかな。

とうさんのマフラーを巻いていると、力が湧いてきて、苦手なことも頑張れる「ぼく」。最後の一ページで、その訳がわかります。真実を知ってから、もう一度読み返すと、また違った感情が湧き出てくるでしょう。絵本ですが、一つ一つの言葉にメッセージが込められている、奥の深い作品です。思わず涙してしまう、おかあさん、おとうさんも多いのではないでしょうか?
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