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3年生向け季節の本

先生と老犬とぼく タイトル 先生と老犬とぼく
著者 ルイス・サッカー(作)
はら るい(訳)
むかい ながまさ(絵)
出版社 文研出版
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「あしたは、かわりの先生がきます。」
とノース先生はいった。ノース先生は、マーヴィンのたんにんの先生。明日から一週間、旅行で学校を休むというのだ。
「一週間もかわりの先生だってさ!」
「おもしろいことになるぞー。」
 友達のニックとスチュアートは大はしゃぎ。

「マーヴィン、ちょっといいかしら。」
 ノース先生がマーヴィンをよんだ。マーヴィンは肩をすくめた。わるいことをしたおぼえはなかった。すると、先生は思いがけないことを言った。
「あなた、犬はすき? るすのあいだ、ウォルドーのせわをしてくれる人をさがしているの。」

  先生は、ウォルドーという犬を飼っていて、るすの間、マーヴィンにせわをしてほしいというのだ。ウォルドーは、ずいぶん年をとっているから、ペットホテルよりも、家にいるほうがいいと思ったらしい。マーヴィンはこの役を引き受けたが、ひとつだけ、気になることがあった。
「先生は、どうしてぼくをえらんだんですか?」
 すると、先生は、こうこたえた。
「あなたには、分別と責任感があると思うからよ。」
 その言葉で、マーヴィンは、急にその気になってきた。

こうして、ウォルドーの世話を始めたマーヴィン。先生が自分を認めてくれたことが嬉しくて、期待に応えようと頑張ります。ところが、困ったことに、ウォルドーがえさを食べてくれないのです。そして、もっと大変なことが起こって……。マーヴィンの懸命さや熱い思い、不安な気持ちは、きっとこの物語を読む子どもたちにも、理解できるのではないでしょうか?
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