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3年生向け季節の本

どんぐりの穴のひみつ タイトル どんぐりの穴のひみつ
著者 高柳 芳恵(文)
つだ かつみ(絵)
出版社 偕成社
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 どんぐりの穴から、ある時、目を回したようによろよろと虫がでてきたのをみて、「わたし」は、虫が穴をあけるようすを、自分の目でたしかめたくなりました。

「わたし」は、どんぐりを集め、虫がでてくるのをかんさつし始めます。よく見ると、拾ってきたどんぐりには、いろいろな形や大きさの穴があいていました。

 これらの穴は、いつ、どうやって、どんな虫によってあけられたのでしょうか。そして、でてきた虫は、もともとは、どうやって、どんぐりの中に入りこんでいたのでしょうか。かんさつしていくうちに、ふしぎに思うことは、どんどん増えていきました。「わたし」は、どんぐりからでてきた虫を、ビンの中に入れて育ててみました。

 何年もかんさつをしてみて、どんぐり虫といっても、いろいろな種類の虫がいることがわかりました。また、虫によっても、どんぐりの穴のあけ方や穴の大きさ、穴をあける場所もさまざまです。

どんぐり虫の正体調べをはじめた著者の9年間の観察記録です。観察によると、どんぐりをすみかにする虫は、16種類にもなりました。異なる虫の異なる産卵方法やどんぐりの利用の仕方を知ることで、自然のしくみの一端を感じることができることでしょう。
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