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タイトル | 小さな赤いめんどり | |
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著者 | アリソン・アトリー(著) 神宮 輝夫(訳) 油野 誠一(絵) |
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出版社 | 大日本図書 | |
小さな家におばあさんが、ひとりぼっちですんでいました。 冬のある晩のこと、小さなめんどりが、よくばりな男からにげて来て、おばあさんの家のドアをたたきました。めんどりは、はりのようにやせていました。おばあさんは、食べ物をあたえ、だんろのそばであたためてやりますが、よくばりな男が、追いかけてやってきました。めんどりをかわいそうに思ったおばあさんは、たったひとつの宝物であるしんちゅうのろうそく立てと交かんに、めんどりをゆずってもらいました。 めんどりは、台所仕事やさいほうなど、おばあさんの仕事をてきぱきと上手に手伝いました。おばあさんのもとには、ぬいもののしごとがどんどんくるようになり、くらしは豊かになりました。そして、めんどりも見ちがえるように太りました。 それを知ったよくばりな男とそのおかみさんは、めんどりをとりかえしたくなりました。実は、この二人は、めんどりがとくべつな卵からうまれていたのをしっていたのです。
さびしかったおばあさんとめんどりは、すっかりともだちになりましたが、おばあさんは「おまえが、口をきけたらねえ」と思います。それに対して、めんどりは、いつも「コッコ コッコ」とこたえるだけです。おばあさんのこのねがいを、かなえる鍵をにぎっていたのは、実は、よくばりな夫婦でした。素朴で、あたたかい、童話の世界を楽しんでください。
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