年長児対象 玉井式「冬の体験授業会」のご案内

2019 年 11 月 11 日

 お子さんは現在何歳ですか? 今回は、弊社の指導対象年齢に至る直前の、年長児を対象とした催しについてご案内します。,現会員で、年長児のきょうだいをおもちのご家庭におかれては、無料の催しですのでお気軽に参加していただきたいと思います。また、お知り合いに年長児のお知り合いをおもちのかたがおられれば、誠に勝手ながら内容をご確認のうえ、この催しのことをお伝えいただければうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

 早速、本題に入らせていただきます。この年長児を対象とした催しは、低学年児童向けに弊社が導入している「玉井式国語的算数教室」を実際に体験していただくために実施するものです。

 この講座は、そのユニークな呼称もさることながら、内容的にも大変個性的な講座です。「国語的算数教室」とは、「国語指導の要素(読解力育成)を併せもった算数教室」ということから名づけられたもので、基本的には算数学力の育成をめざしています。また、「玉井式」という冠は創設者である玉井満代先生の考案に基づく講座であるということを示しています。

 弊社はこの講座を8年前に正式導入しましたが、たちまち予想を超える評判をいただき、2年目には180数名の児童に通っていただくまでになりました。以来、毎年コンスタントに一定の通学生を抱える人気講座として定着しています(全国では約1万2千人の児童が受講しています)。

 この講座のいちばんの特色は、一般の低学年児童向け講座と異なり、基礎技能や知識を教えるのではなく、高学年以後に育ちにくい算数・数学の感覚的素養を磨くことに焦点を当てていることです。本ホームページでもう少し詳しくご説明していますので、まずはそちらをご覧いただき、そのうえでこの記事に戻っていただけるとわかり易いと思います。ご面倒ですがよろしくお願いします。

 ところで、人間の能力のなかには経験した分だけ脳が反応してその方面の素養が高まる時期をもつものがあります。これを臨界期、敏感期などと言いますが、この資質開花の最適期を過ぎると、同じ経験をしても同様の反応を引き出すことが難しくなります。

 たとえば、算数の図形や速さなどの単元は苦手とする子どもが多いことで知られます。これらの単元で求められる感覚的素養(直感力など)は、幼児期から9歳頃にかけての遊び(積み木・レゴ、タングラム、おもちゃ・砂場遊びなど)や学習を通して磨かれるものだと言われています。また、国語の読解力の能力差は、正式な文字学習が始まる小1からのおよそ3年間の読みの習熟に向けた学習の量的質的な違いがもたらします。読解力は大人になってからでも伸びますが、小学校入学からのおよそ3年間の伸びようはすさまじいもので、ここをうまく通過すると語彙力や思考力が一気に伸び、高い学力の持ち主になることができます。言うまでもありませんが、全ての教科の学習は、言語(特に文字言語)を介して行われるからです。

 ここで、人間の知的活動を支える2つの知能について簡単にご説明しておきましょう。前述の算数に関する感覚的な素養は、理系の学問に必須の能力で、流動性知能と呼ばれています。いっぽう、国語の読解力に象徴される言語系の能力は結晶性知能と呼ばれています。私たちが学問を修め、知的活動を推進していけるのは、この2つの知能の働きによるものなのですね。

 玉井式「国語的算数教室」は、学力形成を支える2つの知能が最も伸びる可能性をもつ児童期前半を生かし、アニメーションを使った楽しい学習を通して効果的にポテンシャルを高めることをめざしています。玉井式は、それを「イメージング力の育成」という言葉で謳っていますが、上述の流動性知能と結晶性知能の発達を促すこととリンクしています。たとえば、図形の見えない部分をイメージする、物語の重要場面をイメージするなどは、この2つの知能の働きによるものです。こうしたイメージングの能力を、アニメーションの活用によって上手に引き出しています。親しみやすいアニメーションは、子どもたちの興味・関心を引き出し、集中して課題の対象や場面をとらえる姿勢をもたらすからです。

 今回の体験授業会の対象は、まだ就学年齢に達していない子どもたちです。したがって、時間的にも短いため、講座のハイライトとなる重要な部分のみに的を絞って体験いただきます。

 少子化がすっかり定着した今日、産業界では人手不足が恒常化し、特に理系に強い人材が男女を問わず求められています。低学年児童期という固まらない段階で、理系の学問で求められるセンスや直感力を養っておけば、先々の可能性が大いに広がっていくことでしょう。

 女のお子さんは、放っておくと流動性知能の発達を促すような遊びの体験が不足し、算数を苦手としてしまうケースが多々あります(男子と女子では、遊びの志向性が大きく異なります)。いっぽう、玉井式の講座を受講した子どもたちの算数の成績は総じて良好です。特に女子はその成果が如実にデータにも表れています。このことは、理系の能力や適性に明確な男女差があるのではなく、才能を芽吹かせる体験をするかどうかのほうが重要なのだということを教えてくれるでしょう。

 お子さんの将来の進路の選択肢を考慮に入れるなら、児童期の段階で文系・理系に偏るのは望ましくありません。お子さんに宿っているかもしれない可能性の芽を、しっかりと育ててあげたいものですね。

 興味本位でも構いません。親子一緒のイベントのつもりでも結構です。就学前ですから、文字の読み書きを求める課題はありません。ぜひ一度参加してみてください。

 なお、本ホームページでご案内しているように、当日はお子さんには授業を体験していただきます。保護者には、簡単に玉井式の説明をした後、授業の様子を参観いただきます。さて、お子さんは興味津々に目を輝かせて授業に参加くださるでしょうか。お楽しみに!

LINEで送る
Facebook にシェア
Pocket

カテゴリー: お知らせ, ジュニアスクール, 小学1~3年生向け, 行事のお知らせ

おすすめの記事