低学年保護者対象イベントのご案内 6/20

2023 年 6 月 16 日

 蒸し暑い梅雨どきは体がだるく、何をやっても集中できないことが多いですね。お子さん共々、健康には十分お気をつけください。

 今回は、低学年児童をおもちの保護者対象イベント、「夏の子育て応援セミナー」についてご案内します。夏の講座の募集が先日始まりましたが、まだこれから検討される保護者もおられるでしょう。今回の催しに参加され、低学年児童期の学習の重要性や、「親は子どもの知育に関して、今何を配慮すべきか」について考えるきっかけにしていただければ幸いです。もちろん、夏の講座の実施概要についても担当者がご説明いたします。

 筆者は広報部門の責任者として長年活動してまいりましたが、20数年前の低学年の指導部門設立以来、この部門の責任者を兼務してきました。今はいずれの責任者の立場も退いていますが、アドバイザーとして関わっています。

 今回の催しにおいては、「児童期前半に必要な親の関わり」というテーマで約40分お話しいたします。筆者は、本ホームページに低学年児童をおもちの保護者向けにコラムを書いています(これまで6回書きました)が、そこでの内容に深く関わることを直接保護者にお伝えしようと思っています。

 小学校の低学年のお子さんをおもちのかたの多くは、「まだ勉強はボチボチでよい」とお考えかもしれません。ただし、中学受験を視野に入れ、弊社への通学を検討されているかたはかなり違っており、低学年の時期の勉強についても大きな関心を寄せておられるかたもおありです。どちらにも相応の考えがあり、よいか悪いかを判断するのは妥当ではありません。ただし、先々の学業面での大成を望んでおられるなら、学習面や子育て面で今のうちに押さえておきたい必須の事柄があります。勉強はたくさんやればよいわけではありませんが、今のうちに取り組んでおかないと後付けが困難な才能の領域があり、そのことを知っておられるかどうかで先々の学力形成にかなりの違いが出てきます。今回の「夏の子育て応援セミナー」では、主としてそのことに関わるお話をさせていただこうと思っています。

当日は、つぎのようなテーマに沿ってお話しする予定です。

 

1.子どものやる気を育むおかあさんって!?

 「子どもにやる気がない」と言って嘆いているおかあさんがおられます。しかし、やる気のない小学生なんていません。一時的にやる気を失っているだけです。児童期までの子どもにとって、親の存在は絶対的です。親の対応しだいでやる気は大いに高まります。時々、一生懸命取り組んでいるのに「遅い!」「間違っている!」と叱っているおかあさんを見かけますが、これを続けたためにやる気を減退させ、「勉強嫌い」になる子どもが相当数います。

 本催しでは、小学生のやる気に親がいかに強い影響力をもつかを検証しながら、やる気に満ち、やるべきことに熱心に取り組む子どもにするための方法を共に考えてまいります。

 

2.読む力が学力を支える(読む力の育成法)

 小学生にとっての勉強の約半分は、読みの力を養うことにあると言っても過言ではありません。西欧の初等教育の大半は、母国語教育(国語)と算数の基礎学力形成で占められているほどです。実際のところ、読み書き能力、特に読みの力は、全ての教科の学習の手段となっています。文字を読むことで知識を吸収していくのですから当然のことです。

 この読みの力の基盤は、児童期前半までに養う必要があります。文字を読めるようになることで、読書が可能になり、文字を読んで理解するために必須の語彙力が養われるからです(高学しておくこと年からでは手遅れです)。中学受験をめざしている子どもにとって、読みの力は勉強のはかどりに大きな影響を及ぼします。しかしながら、文字列を目でトレースしながら瞬時に意味理解へとつなげていく態勢が整っていないと、勉強に時間がかかるうえ、理解も進みません。だからこそ、勉強が本格化するまでに読みの態勢づくりをしておくことが重要なのですね。

 本催しでは、どういうプロセスで読みの力は養われるのかをお伝えし、家庭でお子さんが読みの力を順調につけていくためのアドバイスをさせていただきます。

 

3.学びの自立をどう促進するか

 子どもの学びの自立を要求するのはやや酷なことです。まだ子育ても終わっていない年齢なのですから。しかし、自立に向けた成長を意識して子育てをされているか否かは、中学受験に向けた勉強のはかどりや、中学進学後の学業の飛躍に多大な影響を及ぼします。

 小学生の前半までの子どもの勉強なら、親も何をしているのかわかります。そこで、ついこまごましたところまで教えておられませんか? しかし、これでは目の前の問題を解けるようにはなっても子どもは真の成長をとげられません。また、勉強の自立と生活の自立も密接にリンクしています。生活上のことを自立できない子どもが、学びの自立を果たすことなど到底できないことでしょう。

 本催しでは、児童期前半の段階で親はどのように接すれば子どもの自立を促すことができるかについて、ともに考えてみようと思います。

 

 有名な心療内科のお医者さん(女性)の著書に、「子育ては何のためにするのだと思いますか?」という問いかけがありました。答えはどんなことだと思いますか? 答えは「子どもと別れるため」と書かれていました。やがては親の手の届かないところに行ってしまうのが子どもです。そのときに、「わが子なりにやっていくだろう」と期待をもって繰り出せるようにするための準備が子育てなんですね。

 本催しは予約や申し込み不要です。毎年、参加者は決して多くありませんが、熱心なおかあさんがたに励まされています。お知り合いがおられたならお誘いあわせのうえ、ぜひお気軽にお越しください。明日の子育てとお子さんの学びに確かな指針をご提供すべく、スタッフ一同がんばってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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カテゴリー: 家庭学習研究社の特徴

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