パズル道場をご紹介します

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2013年 3月 13日 水曜日 雨

 低学年の講座には、玉井式、ジュニアスクール(通学コース・ホームワークコース)の2種類の講座があります。また、これらのオプション講座として「パズル道場」を受講することができます。今回は、「パズル道場」についてご紹介します。
 パズル道場は、プリント(ペーパーパズル)や教具を使った各パズルに取り組み、「空間把握能力」「仮説思考力」などの「算数センス」を磨く講座です。初めは、20級からスタートし、20級から11級までは、各級で課されている課題を全て合格すれば昇級します。さらに、10級からは各パズルの項目の検定(テスト)に取り組んでもらい、検定に合格すると、昇級するという仕組みになっています。周りの子と競って早く昇級することを目的とするのではなく、自分のペースで1つ1つの検定に取り組みながら力をつけていきます。
パズル道場 では、たとえばどのような教具があるのか…。プリント(ペーパーパズル)には、点描写、サイコロの問題、積み木、紙おり、などがあり、教具には、ビルディング、立体四目、キューブパズルなどがあります(http://www.p-dojo.com/←こちらの公式ページをご覧いただくと詳しい情報が掲載されておりますので、実際に使用する教具を見ることができます)。
 子ども達から大人気の教具は「立体四目」です。子どもの頃に遊んでいた「五目並べ」が、いつの間にか立体になっているなんて、とても驚きました。ルールは五目並べと同様に、先に自分の持ち玉を4つ、「縦」、「横」または「斜め」に並べた方が勝ちです。とても単純なルールなのですが、この対戦ゲームはとても奥が深いのです…。
 まず、自分で「縦」、「横」、「斜め」のどの方向に並べていくか、また何段目に並べていくか、相手の様子をうかがいながら玉を置いていかなくてはなりません。単純に並べて置いてしまうと、相手にすぐにどの列を揃えようとしているのかばれてしまい、簡単に阻止されてしまいます。また、相手がどのように仕掛けているのか慎重に見ていないといけません。油断をしたり自分がそろえることばかりに注意をとられると、いつの間にか玉を並べられてしまいます。上からや横から、様々な方向から相手の手と自分の手を観察しなければなりません。このように、一つの対戦の中でも、子ども達は知らず知らずのうちに「空間把握能力」を鍛えたり、頭の中でしっかりと「仮説思考力」を養いながら対戦ゲームに取り組んでいるのです。
立体四目対戦風景 私も時々、子ども達と対戦するのですが、大人気ないと思いつつも、全力で挑んでいます。以前、授業で子どもと対戦していた際「よし、おれはあそこに仕掛けたんだ…フフフ…」と不気味につぶやく子がいました。そして、次々と持ち玉を置いていきます。一見バラバラに置いていたので、どの列を狙っているのか分かりませんでした。こちらは平常心を装いながら内心「え!?どこ!?いつの間に!?」と必死に相手の仕掛けを探してしまいました(心理戦に弱いです…)。ようやく仕掛けを見つけることができ、こちらがニヤニヤしながら「そうはさせません♪」と、もう少しで四目揃う部分を阻止すると、「あー!」ととても残念がっていました。お互いが必死になりながらも、楽しく取り組めました。
 他にも、たくさんの楽しい教具やなかなか合格できない難しい教具もありますので、また機会を持ってご紹介していければと思います。また、パズル道場にご興味のある方は見学などもできますので、ぜひお気軽にお問いあわせください(講座は、三篠校、己斐校、広島校、五日市校に設置しています)。


(makino)

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