夏期講座の様子をご紹介します(読み聞かせの時間)

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2013年 8月 8日 木曜日 晴れ

 先日見てきた夏期講座のクラスで、予定より早く授業が終わりました。そこで、残り時間で読み聞かせをすることになりました。前回、前々回と夏期講座の授業の様子をご紹介してきましたので、今回は、読み聞かせの時間の様子をご紹介します。地獄のそうべえ表紙

 その日は、先生が本を数冊用意していたので、子ども達が1冊選ぶところから始まりました。今回、子ども達の目に留まった絵本は、「地獄のそうべえ」という絵本でした。ロングセラー作品なので、ご存じの方も多いかもしれません。作者の田島征彦さんは、画家であり、絵本作家です。真っ赤な炎と鬼が描かれた迫力のある表紙を見て、どんな恐ろしいお話だろうと子ども達は興味津々です。クラスの意見はすぐにまとまりました。

 物語は、主人公の軽業師そうべえが「とざい とうざい。かるわざしの そうべえ。いっせいいちだいの かるわざでござあい。」と軽快に綱渡りをする場面から始まります。上方落語が題材となっている作品なので、普段自分達が使っている言葉とは大きく異なる上、関西弁の会話が行き交うことが新鮮に感じたようで、子ども達はすぐにお話に魅かれていきました。

 綱渡りをしていたそうべえですが、お話が始まって間もなく綱から落ちて死んでしまいます。あの世へ行ったそうべえは、山伏ふっかい、歯ぬき師しかい、医者ちくあんに出会います。4人は一緒にえん魔大王のもとへいくと、各々の罪を言い渡され、4人そろって地獄へ送られることになってしまうのです。

 さて、いよいよ地獄へ行く場面です。子ども達もこの時を待っていたようで、自然と体勢が前に出て、乗り出して見ています。前の子が乗り出し、後ろの子は本が見えにくくなったため、左右に頭を傾けながら一生懸命覗き込んでいました。どの子も続きがとても気になるようです。どんな恐ろしい地獄が待っているのでしょうか…。

 と思いきや、お話は意外な展開に。
地獄へ行った4人に、えん魔大王があれこれの罰を与えますが、それぞれがもつ知識や能力を活かすと、どの罰も難なく乗り越えてしまいます。それどころか、楽しい娯楽になってしまうのです。鬼に食べられてしまっても、4人はお腹の中で好き放題。特にこの場面を子ども達は気に入ったようで大爆笑でした。よっぽど笑いのツボにはまったらしく、しばらく笑いが止まりませんでした。お話が終わると、「地獄は怖いけど、この4人とならいってもいいかも♪」など、色々と感想を言い合う姿が見られました。読み聞かせがきっかけで、夏休みの間、色々な絵本や本を読むきっかけになれば嬉しいです(^^)

 早いもので、今週で低学年部の夏期講座を終了します。数日間ではありましたが、楽しく勉強できたでしょうか?夏休みも残り半分程になりました。まだまだ、勉強や読書や遊びなど、色々なことができます。一つ一つをしっかり楽しみ、有意義な夏休みを過ごしてください。

(makino)

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