考える力

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2013年 11月 28日 木曜日 くもり

 富士山

 先日玉井式の全国研修会へ参加してきました。内容はお伝えできない部分もあるのですが、ジュニアブログに少しだけ研修内容をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。写真は、行きの新幹線から撮影した富士山です。さすが富士山、壮大です!雪をかぶった富士山を見たのは、初めてでした。少しだけ観光気分を味わえました。

 全国で玉井式に取り組んでいる子ども達も楽しそうに授業に取り組んでいるようです。また、難しい単元に直面して子どもたちが躓いてしまう場合、どのように対応していくかなど、他の塾のみなさんから色々と意見を聞くことができました。当社のこれまで取り組んできたことも活かしつつ、他の塾の方々がすでに実践されていることも、今後少しずつ採り入れていきたいと感じました。玉井式がより良い講座になるよう、スタッフ一同がんばります。
 
 さて、先日、2013年最後の玉井式のテストを実施しました。
玉井式のテストでは、数字の式で答えを求める方法だけでなく、考え方を言葉で説明する答え方も認めています。そのため、テスト採点では色々な考え方を見ることができます。中には、大人が思いつかないような考え方もあり採点をしながら感心しています。時々、とても独創的な考え方もあり、指導担当者と「何を伝えようとしてるのだろう???」とその子の考え方を一生懸命解読することもあるのですが……。

 今回2年生のテストの長文問題で、色々な考え方を見ることができましたので、少しご紹介します。今回は、お城の兵士が町を見回りをするお話でした。お話から、「兵士が見回りをする町の広さが1週で6000m」ということ、「3時間かけて1周している」ということが分かります。問題では、お話の内容に沿って「兵士は1時間では何m歩くか(歩く速さは同じです)。」問われています。
これは、道のりと速さと時間の関係を考える問題です。高学年の場合、公式を利用して簡単に求めることもできます。ただ、2年生の場合、公式もわり算も習っていないため、このように考えることはできません。そこで、子ども達は、それぞれ考えやすい方法で答えました。

「3時間で6000m歩くから、1時間では2000m歩く」と言葉で説明したり、「2000+2000+2000=6000だから、1時間では2000m」と考えたり、3時間歩く距離から2時間歩く距離を引いて考え「6000-4000=2000」などという考え方もありました。子ども達は、道のりや速さの公式も割り算も習っていませんが、みんな手持ちの知識をしっかりと活用して一生懸命考え、自分の考えを精一杯表現してくれました。

 先日参加した研修で、玉井先生も、「玉井式の教材は答えをすぐに出せるようになる力を育てるのではなく、考える力をつけることを目標にしています。」とお話しされました。玉井式の学習を通じて、低学年のうちから考える楽しさを知ってもらい、考える力をもっともっと伸ばしてもらいたいです。

(makino)

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