書く人が変わると…?

今週はじめは大寒波で大変な大雪になりましたね。
おとなはひやひやでしたが、子どもたちにとっては、ひさびさの銀世界に大喜びだったのではないでしょうか^^
さて、少し前になりますが、ジュニアスクール3年部のクラスにおじゃましてきました!
その日の国語のテーマは〈書く人が変わると…〉
導入ではこんな質問をしました。
「『あげる』か『もらう』か、どちらかの言葉を使って、みんなが先生になったつもりで作文を書くとしたら、どんなふうに書くでしょうか?」
「先生が●●さんにペンをあげた」「先生が●●さんにペンをあげている」「先生が… 」
ハイ、ハイとどんどん手があがりますが、ちょっと惜しいようです。
「先生は自分のことなのに「先生が」って言うのかな…?」
これでみんな気づいたようです^^
「わたしは●●さんにペンをあげた!」
そうなんです。今回のポイントは同じ出来事であっても視点が変わると、文の書き方が変わるということ。
だから、「わたし(ぼく)が」という言い方にしないといけなかったのですね(´・ω・`)
(ちなみに、●●さんになったつもりの文がどうなるか…はきっともうおわかりですね)
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これをふまえて、この後はお話を読み、登場するキャラクターの立場に立ってできごとを説明する文を書いていきました。
お話のあらすじは…『池でふなを釣り上げたねずみは、初めて見たふなをクジラにちがいないと思い込みます。ねずみは動物たちに「クジラを食べにおいでよ」とふれまわりますが、集まった動物たちは、それがクジラではなくちっぽけなふなだとわかり、がっかりして帰っていく』というもの。
プリントでは、好きなキャラクターを選んでもらい書いてもらいました。
子どもたちの作文から一部をご紹介すると…
・(ねずみになりきって)「わあ、すごい! これはクジラに違いない! これでぼくも有名になれるぞ!」
・(ねずみになりきって)にわとりはケラケラわらいながら帰っていきました。ぼくはどうしてみんなが帰ってしまったのはわかりませんでした。
・(ぶたになりきって)ねずみさんにひどいことを言って申し訳なく思いました
セリフが加わって、ねずみがちょっと野心家っぽい性格になったり、「ケラケラ」といった笑い方の表現ひとつで小ばかにしている様子が分かりやすくなっていたり、元のお話には描かれていなかった、ぶたの気持ちを想像していたり、どの文も、その子なりのキラリ☆と光る工夫が見られて、聞いていて「ほぉ~」と感心するものばかりでした(^ω^)
今年度の講座ももうすぐ2月で終了します。3年生はもうすぐ新4年になります。
今回のような自由に表現できる課題をみていると、子どもたちの成長をひしひし感じます。
今後の成長もとても楽しみです!!^^
(S.M)