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2年生の今月の本


木があつまれば、なんになる? タイトル 木があつまれば、なんになる?
著者 おおぎやなぎ ちか(作) マリーニ・モンティーニ(絵)
出版社 あかね書房
 

 ここは、一ねん三くみの きょうしつ。先生が こくばんに、「木」とかいた。「なんて よみますか?」かーんたん!「きーっ!」いっせいに こたえた。「それでは、これは?」木の右がわのほうを、ちょっとだけ こくばんけしで けして、もうひとつ「木」とかいた。もっとかんたん「はやし!」「そうですね。それでは、これは?」林の上に、もうひとつ「木」をかく。「もりです」となりのせきの サッチンがこたえた。ふうん、木が二本だと「林」で、三本だと「森」。じゃあ、四本あったら? でも先生は それいじょう きいてはこなかった。
じゅぎょうは 本よみに はいっていたけど、ぼくは ノートの ひとマスに、木を四つずつ かいてみた。木が二本あれば、林。木が三本あれば、森。そして、木が四本あれば……、ジャングルだ! 「木」のすきまに、ジャングルのワニやジャガー、大きなヘビ、アナコンダをかいていった。
その日のかえりみち、うちの ちかくの こうえんに よりみち。入り口には木が二本ある。これって「林」じゃん。ぼくは えだを ひろって、二本の木のまん中に、「林」とかいた。こうえんのまん中には、木が三本。こんどは、「森」とかいた。まてよ。ってことは、ジャングルも かかなきゃな。林が こうえんの入り口。森は こうえんのまん中。一ばん おくまった しげみのところに、「木」を四つかいた。ジャングルだ!

●「木」を使った漢字を習った日、かんちゃんは公園の地面にその字をかいてみました。すると、公園が本当の森やジャングルに様変わり! ノートに落書きしたことが本当になったのです。森の動物たちと一緒にジャングルの冒険の始まりです。新しい漢字を習うとき、こんなふうにその字から豊かに想像を巡らせると楽しく覚えることができそうですね。

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