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2年生の今月の本


きっちり・しとーるさん タイトル きっちり・しとーるさん
著者 おの りえん(作・絵)
出版社 こぐま社
 

 しとーるさんは、きっちり、しとーる。しとーるさんの一日は、いつもきっちり時間通り。六時におきるとパキッとおきて、せんめんじょへ。朝ごはんのメニューは毎日おなじ。せんたくきが回るあいだに、そうじも、かたづけも、さっさとすませます。みじたくをととのえたら、げんかんで ゆびさしかくにんをして、いってきまーす。朝のあいさつで すれちがう人たちは、「しとーるさんだ、いそがないと、ちこくするぞ」「はやくゴミをださないと」きっちりしている しとーるさんは、町のみんなの、とけいがわり。
 しとーるさんの仕事場は、小さなふるい図書館です。しとーるさんの 頭の中には、いろんな本が、まるで図書館のように きっちり せいりされています。ヒントがあれば、ぱぱっと本の名前がひらめくので、とてもたよりになります!
 だけど、図書館にくる人は、しとーるさんを ちょっとだけ、こわいなって おもっています。たとえば、つんのめって、本をゆかに ばらまいちゃったとき。たとえば、つい、おしゃべりをしちゃったとき……。そういうとき、しとーるさんは、ちょっとだけイラッとします。そして、なにもいわずにぴくっとまゆをあげて、小さなためいきをつきます。ぴくっ、ぽふっ…… 「どきっとしちゃう」「ちょっと、きっちりしすぎよねえ」小さな小さな、ぽふっ……だけれど、みんなの耳には、大きく、ぼふっ! ときこえます。

●日々の生活からお仕事まで、何でもきっちり完璧なしとーるさん。けれども、あまりにもきっちりしすぎるのは、周りから感謝されることもあれば、恐れられることもあるのですね。そんな しとーるさんのもとに、ある雪の日に小さな訪問者がやってきます。それがきっかけで、しとーるさんの何でもきっちりな生活が脅かされることに?!

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