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2年生の今月の本


ぼくのとうさん わたしのおかあちゃん タイトル ぼくのとうさん わたしのおかあちゃん
著者 さくら文葉(作)
出版社 フロネーシス桜蔭社
 

 ぼくのとうさんは、市の清掃のしごとをしています。台風の日も雪の日も、カラスにつつかれて ちらばったゴミも、残さず集めます。夏には、暑さで清掃車が、とても くさくなるんだそうです。でも、とうさんは、”たいへんだ”なんて、一度だって いったことがありません。「ひかるのオナラより、ずっとましだ」って、わらっていうんです。
 それと、とうさんたちのしごとは、ゴミを集めるだけでは ないんです。集めたゴミを きちんと分別されているか しらべてから、しょうきゃくろに いれます。しょうきゃくろは、とてもくさいし、暑いし、ぼくだったら十分も いられないような がまんのところです。そんな ものすごい量のゴミの中で たたかっている とうさんたちは、ウルトラマンみたい。だから、清掃の人たちは、水色の作業服はやめて、ウルトラマンに合うような、かっこいい服にするべきなんだ。あのかっこうでは、かっこ悪すぎです。ぼくはとうさんが、水色の作業服でゴミを集めているのを見るのは すきではありません。友だちに、見られたくありません。どうしてかって よくわからないけれど、友だちに見られるのは、はずかしいような気がする。でも、ウルトラマンみたいに、かっこよかったら、はずかしくないと思うんです。

●ひかるのとうさんは、清掃の仕事をしています。においがきついと感じるときもあるけれど、仕事の大変さを知っているからこそ、ひかるはとうさんを尊敬しウルトラマンのように誇りに思っています。ある日、同じクラスのいじめっこのバクダンが『ゴミやのむすこ!』と言い放ち、ひかるは何も言い返すことができませんでした。「あいつも、自分も、けっとばしたい!」そんな思いを抱えていたとき、バクダンととうさんが"男のやくそく"をしたと聞いて……。
親の仕事をモチーフにした実際の小学生の詩をもとにした物語で、独立したお話が二つおさめられています。もう一つは「わたしのおかあちゃん」

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