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2年生の今月の本


かがみのなかのボクとぼく タイトル かがみのなかのボクとぼく
著者 あんず ゆき(作) くすはら 順子(絵)
出版社 文研出版
 

あーあ、学校行きたくないなあ。だって、友だち、いないもん。せんめんじょの かがみにうつっているのは、むすっとしたぼくのかお。「ひっひっひー」ぼくの友だちは、前歯が一本ぬけた、まぬけに見える このボクだけ。あれ? ボクのかお、ちょっとはい色?
ぼくは、このごろ コウくんと キリちゃんに いじわるだ。コウくんは、いつでも ゆっくり。キリちゃんは、前の せきの 女の子。きゃはは、きゃははって よくわらう。コウくんが 歩いていたら、後ろから 頭を カポンと ぶつ。「いたっ」って ふりむいても、そのまま かけぬけていく。キリちゃんが 話しかけてきたら、ぷいと せきを 立つ。目が合ったら、てんじょうを 見上げる。キリちゃんなんか きらいだ。コウくんだって きらいだ。だけど、ほんとうは……。
ほんとうのことは、うまくいえない。ぼくの むねの中は、はい色の もやもやが いっぱい。
家で しゅくだいを していたら、ママが 声をかけてきた。「リク、ちょっと おかいものに 行ってくるね」すぐに帰るっていったのに、ママは なかなか 帰ってこなかった。だから、かがみの 前に 立って、強い 声で いった。「ママの うそつき!」すると、どこからか、小さな 声が 聞こえてきた。「ほんとうは、だいすきな くせに」 え? きょろきょろと あたりを 見たけど、だれも いない。「ここだよ、ここ」また、小さな声。おかしいなあ。声は、かがみの むこうから 聞こえてくる。でも、うつっているのは、ぼくと おなじかおの ボクだけ。あれ? ボクのかお、ちょっと はい色? ぼくは、思い切って ボクに 聞いた。「あのう。きみは、かがみに うつった ぼくだよね?」

このごろのリクのむねの中は、灰色のもやもやがいっぱい。友だちには、どうしてかいじわるばかり。本当のことを素直に言えません。だから、リクの友だちは鏡にうつったボクだけ。ある日、いつものように鏡に向かって話しかけていると、とつぜん鏡の中のボクがしゃべりかけてきました。そしてそのまま、鏡の中にすいこまれていくと、そこではふしぎな体験がまっていて……。

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