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2年生の今月の本


つたえあいましょうがっこう トソックオマトソート! タイトル つたえあいましょうがっこう トソックオマトソート!
著者 宮下 すずか(作)市居 みか(絵)
出版社 くもん出版
 

つたえあいましょうがっこう 一ねん一くみの たんにんは、ハムスターの シホせんせいです。シホせんせいは、赤いペンを もったまま、くびを かしげて ねずみの ニタくんの ノートを 見つめていました。
きょう、アアが、「かんじの 書きとりは やったの?」とききました。――しつこく きくので、ぼくは「ウソ!」と さけぶように いいました。そうしたら、アアは、「それは よかった。じゃあ、おやつに しましょう」といいました。
シホせんせいは、ふしぎに おもいましたが、「そうか!」と ペンを さっと うごかしました。「アア」は「ママ」、「ウソ」は「ウン」だったのです。「カタカナに 気をつけて 書きましょう」シホせんせいは ニタくんの にっきに そう書きました。ひらがなと ちがって、カタカナは かたちの にたようなものが たくさん あります。おちついて ゆっくりと ていねいに 書けばよいのですが、ニタくんは いつもいそいで 書くので、ますます よめない字に なってしまいました。
十月三十一日は ハロウィンです。ニタくんは、ともだちを ハロウィンパーティーに さそうことにしました。みんなが びっくりするような おばけの かっこうを してやるんだ とおもうと、ニタくんは たのしみで たまりませんでした。そして、十月に はいった ある日、ニタくんは パーティーの しょうたいじょうを 六ぴき それぞれに 手わたし、にやにやと わらいながら かえっていきました。

ニタくんからの招待状を受け取ったみんなは、全員がふしぎそうな顔をしました。さるのワカちゃんなんて、まっ赤になって怒りだしています。一体、招待状はどんなふうに書かれていたのでしょう。みなさんは想像がつくでしょうか。かたちのそっくりなものがあるカタカナは、向きや長さをきちんとていねいに書かなければ、ちがう文字に見えてしまいます。その意識の大切さに、お話を楽しみながら気づくことができると思いますよ。

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