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4年生の今月の本


黒まるパンはだれのもの? タイトル 黒まるパンはだれのもの?
著者 後藤 みわこ
出版社 あかね書房
 

 雄介(ゆうすけ)は、おかあさんが焼(や)いてくれる「黒まるパン」が大好きです。雄介が四年生になるまでずっと、おかあさんは、おいしくて栄養(えいよう)たっぷりの「黒まるパン」を焼いて、雄介が学校から帰るのを待ってくれていました。

 ところが、「ケータイばあ」こと関さんが雄介の家にやってくるようになってから、おかあさんのようすがなんだか変なのです。なぜって、いままで雄介のためだけに焼いてくれていたパンを、おかあさんがいろんな人に焼くようになったのですから。きらいだったはずの携帯(けいたい)電話を持ったかと思えば、雄介がまだ学校から帰っていないのに、家を留守(るす)にしていることもありました。それなのに、おかあさんはちっともわけを話してくれないのです。雄介は不安でしかたありません。

【 おかあさんと「黒まるパン」をひとりじめしていた雄介が、関さんとの出会いをきっかけに、周りの人の気持ちを思いやることを学んでいきます。少しずつ成長していく子どもの内面をやさしく描いた心あたたまる作品です。】

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