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4年生の今月の本


ふしぎなロシア人形バーバ タイトル ふしぎなロシア人形バーバ
著者 ルース・エインズワース
出版社 福音館書店
 

 おもちゃのくらす、<しあわせの国>に<バラやしき>という家がありました。

 バラやしきには、おとなと子どもの人形が、あわせて五にん住んでいました。

 ピアノの名人フレデリック。フランスの女のひと、ルル。ウィリーという、いたずらがだいすきな男の子もいました。それからウィリーのおかあさんがわりをしているマーサと、マーサの妹のむすめのベラという女の子がいました。

 ある日、人形のおまわりさんのパウンスさんが、バラやしきにやってきました。

 パウンスさんは、住む家がなくてこまっているひとがいるという話をしました。そのひとはバーバというなまえのロシアからやってきたひとでした。

 バーバは、お料理がじょうずでしたが、食べるのもじょうずでした。山ほどあったピラフもリンゴ煮も、あっという間に作ったかと思うと、ごはんつぶひとつのこさず食べてしまったので、ウィリーはがっかりしてしまいました。

 バーバがやってきた日の真夜中、目がさめてしまったウィリーは、ベラをおこして、台所へいって、なにか食べようとさそいました。
ウィリーが、台所のドアをあけました。とたんにウィリーとベラは、おどろいて体をぴったりよせあいました。

 台所には、大きなフルーツケーキを切りわけているバーバがいました。でも、バーバひとりではありませんでした。なんと、テーブルのまわりには、バーバとおなじ顔をしたひとが、たくさんいたのです。大きさはちがいましたが、みんな、バーバとそっくりおなじかっこうをしていたのです。

 ウィリーとベラは、おおあわてで寝室にもどると、おとなたちをよびました。

 ところが、みんなが台所にどもると、バーバがひとりでビスケットを食べているだけでした。

 バーバそっくりの小さなひとたちは、どこにもいなくなっていました。

【 バーバとおなじ顔をしたひとたちはどこへ消えたのでしょう。バーバはマトリョーシカというとっても不思議なロシア人形。どんなひみつがかくされているのかは読んでからのお楽しみ。】

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