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6年生の今月の本


リトルベアーの冒険I・小さなインディアンの秘密 タイトル リトルベアーの冒険I・小さなインディアンの秘密
著者 リン・リードバンクス
出版社 講談社
 

 オムリ少年は誕生日に古ぼけた洗面戸だなと、小さなインディアンの人形をもらいました。それは友だちが裏通りで見つけてきたもの。その戸だなには鍵(かぎ)あながありましたが、肝心の鍵がありませんでした。「この戸だな、カギがかかるといいのになあ。」ところが、おどろいたことにおばあさんの形見の鍵が、その戸だなのカギあなにピッタリはまったではありませんか。

 オムリはインディアンの人形を戸だなにしまうと、カギをかけました。翌朝オムリは、戸だなの中から聞こえてくる変な音で目をさまします。パタパタ、コツコツ、ガリガリ……。そして小さな声まで……。戸だなを開けたオムリの目の前にいたのは、なんと200年前の本物のインディアン、リトルベアーでした。ただし、身長はわずか7センチ。でも彼は正真正銘(しょうしんしょうめい)生きた人間でした。

 すっかり興奮したオムリは、リトルベアーにさわろうと手を伸ばしました。すると彼は見事なジャンプを決め、手に持ったナイフをオムリにグサリとつき刺したのです。画びょうの針より小さなナイフで戦いを挑んだ勇敢(ゆうかん)なリトルベアーを、オムリは尊敬せずにいられません。オムリはこの小さな勇者がすっかり気に入ってしまいました。

 でも、ひょんなことから友だちのパトリックに秘密がバレてしまったから、さあ大変!自分にも人形を生き返らせてほしいと言うパトリックに、オムリは真っ青になります。なぜって、どんなに小さくてもその人形が「生きている」ってことがどんなことなのか、パトリックはわかっていないのです。オムリは心配で心配でたまりません。……リトルベアーは一体どうなってしまうのでしょうか?

【 「リトルベアーの冒険」シリーズの第一作目です。オムリがもらった不思議な戸だなは、プラスチックのおもちゃなら何でも本物にしてしまう魔法の戸だな。ケガしたリトルベアーを助けるため、一時大戦の衛生(えいせい)兵を生き返らせたり、リトルベアーの友だちとして、宿敵(しゅくてき)どうしのカウボーイを呼んでしまったり……あり得ない顔ぶれがそろったとき、何が起きるのか?そして、小さな彼らとのやり取りを通じてオムリが知ったのは、命の尊さとフシギさ。とても楽しいお話です。】

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