2009 年 11 月 24 日 のアーカイブ

入会にあたって実施する試験について ~その2~

2009 年 11 月 24 日 火曜日

 前回は、クラス編成についてお伝えして終わりました。今回は、この学力到達度によるクラス編成による学習指導を行う理由をまずはお伝えしましょう。

 学力到達度によるクラス編成は、お子さん方の学力の現状を踏まえ、無理なく進歩できるような指導を実践するために実施しています。基礎をまだまだこなさなければならない段階のお子さんが、到達度の高いクラス授業を受けても、現在の学力状況とフィットせず、学習が空回りする恐れが高いと言えます。一方、理に叶った学習を半年、1年と継続していけば、お子さんの学力は着実に高まります。保護者の方々には、弊社のこのような方針をご理解いただきますようお願いいたします。

 なお、会員選抜試験の内容面についてですが、学校での履修範囲から出題しています。(ただし、6年生の一定時期以降は、学校の履修範囲外からも一部出題します)「学校での既習内容を完璧に理解し、ものにしているかどうか」を試しています。

 出題の内訳も少しお伝えしておきましょう。算数の場合、計算問題は数問程度です。あとは、2~3行程度の文章題、図形の問題などが中心となりますが、学校のテストと比較すると、かなり難しいかもしれません。「学校での学習を完璧に理解しているかどうかを試す」というのは、そういった意味合いで述べたものです。

 国語は、新4年生(現3年生)は文章題一つ、新5・6年生(現4・5年生)は二つ程度出します。この場合、物語文と説明文の組み合わせが基本となります。いずれの学年も物語文では、場面ごとに段落分けができるかどうか、人物の心情を理解できているかどうか、主題を把握できているかどうか、できごとの原因は何かを掌握できているかどうかなど、内容把握が出題の中心です。説明文では、文章構成はどうなっているか、テーマは何か、テーマに沿った事例をいくつ挙げているかなどを試すなど、素材文の特性に応じた出題をしています。漢字の出題は、新4年生(現3年生)は10~12問、新5・6年生は数問程度です。新4年生の場合、より基礎的な内容の定着度を試す傾向が強いと言えるでしょう。

 なお、「何度受けても受からない」とおっしゃるご家庭の勉強法をお聞きすると、計算問題や漢字の書き取りに片寄った勉強をされているケースがあります。年齢に応じた、算数と国語の総合的学力を身につけられるような勉強をお願いいたします。また、そうでないと、仮に入会されたとしてもあとで行き詰まってしまうおそれがあります。

 会員選抜試験の受験にあたっては、以上のことを踏まえ、算数については教科書の練習問題などをていねいかつ確実に解けるよう努力してください。国語については、教科書にでてくる漢字や基礎的な言葉の知識をしっかり身につけるとともに、読書生活、言葉の生活(家庭での会話)の充実に努めていただきたいと存じます。

 会員選抜試験への備えとして、どうしても何かをしておきたいという方には、市販の学年に応じた内容でまとめられている問題集にあたっておくことをお勧めします。受験専用の難しい問題集は必要ありません。あくまでも受験対策の出発点に立っていただくための勉強です。受験指導は入会されてから始めますので、その先取りまでする必要は全くありません。

 会員選抜試験は、弊社の受験指導を受けて成果があがると見込めるお子さんをお預かりするためのものです。得点が足りないお子さんを無理にお入れすると、却ってお子さんのためによくないことも多々あります。ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 入会をご検討いただいているご家庭と、新たなご縁ができますことを心より念じております。

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