学びの節目に振り返り、そして再び前進を!

2018 年 1 月 29 日

 一昨日(1月27日)には県立広島中学校の入学者選抜の適性検査が、昨日(1月28日)には広島大学附属東雲中学校のが入学試験が行われました。これをもって、県西部地区の中学入試はほぼ終了となりました(県北部にある、新庄中学校の入学試験【入試2】が2月3日に実施されます)。

 入試の合格発表もあらかた終わり、私立や国立の中学校については補欠者の繰り上がり合格も収束しつつあります。弊社の今年度の入試結果については、1月31日(水)にホームページ上で公表する予定です。

 入試は一発勝負ですから、ちょっとしたことが原因で精神的な動揺を来し、思いもしない入試結果を招くことがあります。「なんでこんなことに…」と、残念無念の思いを噛みしめる受験生が毎年のように出てきます。長い受験生活を見守ってこられたご家族の気持ちはいかばかりかと思うと、指導を担当する者として気持ちが沈みますし、申し訳ない思いに駆られます。学習塾は、このような受験生がいることを忘れることなく、次年度の学習指導に邁進していかなければなりません。弊社の指導担当者一同、「来年こそは、全員の志望校合格をめざすぞ!」という意気込みをもって指導にあたってまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 受験生のみなさんにとっては、どの中学校に進学しても変わらないのは、次の人生のステージが待っているということです。受験の結果が希望に沿ったものだったとしても、希望とは違ったものだったとしても、中学校に進学したらまた一からのスターを切る点では何ら変わりません。これからも真摯に学ぶ姿勢を失うことなく、常に向上をめざしてがんばっていただきたいと存じます。

 ところで、受験を終えて中学に進学されるお子さんも、これから受験に備えた学習生活を送るお子さんも、新しい年度のスタートは重要な学びの節目になります。このような節目を迎えたときに必要なのは、今までを振り返り、取り組みの成果や反省点を確かめることです。それが次のステージでの飛躍につながります。簡単ではありますが、受験を終えたお子さんのご家庭、これから受験に臨むお子さん(主に新6年生)のご家庭に、振り返っていただきたいポイントについてお伝えしてみようと思います。

 

① 中学受験を終えたご家庭へ

 受験の結果はともかく、そのプロセスにおいては、「成果をあげた点」もあれば「反省すべき点」もあったはずです。首尾よく志望校に受かったとしても、おそらく「もっとこうすべきだった」とか、「よくこんな勉強で受かったものだ」とか、いろいろな反省材料があると思います。ぎゃくに、受験で思うような結果が得られなかったお子さんも、自分についての自信をもてた取り組みがきっとあるはずです。

 受験が終わって一段落したところで、親子でお茶でも飲みながら、ゆっくり振り返りの時間をもってはいかがでしょうか。お子さんには、自分が頭に浮かんだことを箇条書きにしてみることをお勧めします。自分の長所は今後も大いに活かすべきですが、改めるべき点はしっかりと胸に刻み、中学校への進学後に改善していけば、今後の学力形成や人間としての成長に大いに役立つことでしょう。

 おとうさんやおかあさんにおかれては、入試の結果を問わず、受験生活での成果と思われる点をあげて、ぜひ大いにほめ称え慰労の言葉をかけてあげてください。無論、親として注文をつけたいところはいっぱいあると思います。しかし、一つの大きな挑戦を終えたのですから、そのことをまずは認めてあげていただきたいと存じます。そのうえで、改めるべき点を指摘してあげてください。人間は大人も子どもも、よい点を指摘されたうえで苦言を呈さられるのなら、すんなりと受け入れられるものです。ましてや、これからの人生の歩みに対する期待を込めたアドバイスであれば、お子さんは喜んで受け入れることでしょう。

 子どもの頃の長所欠点は、どうかすると生涯変わらないことが多いものです。欠点を認識し、意図的して対処すれば、今のうちなら相当に修正が可能です。たとえば計画性のなさ、実行力の欠如、自己点検の甘さなどは、生涯自分の生きざまに影響を及ぼすものです。

 受験までの努力の積み重ねで随分お子さんは成長されたと思いますが、改めるべき点を改めれば、ますますの飛躍が大いに期待できること請け合いです。建設的な雰囲気を築いたうえで、ぜひそういった話もしてみてはいかがでしょうか。

お子さんの、今後のますますの成長とご活躍をお祈り申し上げます。

 

② 来年受験されるお子さんのご家庭へ

 今春6年生になるお子さんは、いよいよ受験本番まで1年足らずとなりました。しかし、小学生にとって1年は結構長い期間です。お子さんに「あと1年しかない」という逼迫感は、まだほとんどないことでしょう。いっぽうの保護者にとっては逆で、残された1年間は「いよいよ受験だ」と身の引き締まる思いをさせるに充分でしょう。「1年もある」と「1年しかない」ーーこの意識のギャップに帳尻をあわせたいものですね。

 本来は、親と子の思いが反対ならよいのでしょうが、人生経験の乏しい子どもにそれを望むのは無理というものです。そこで求められるのが、親子の話し合いであり、これまでの勉強のありかたについての振り返りです。これは主として弊社の5年部会員に向けてお伝えしていることですが、他の塾で学んでおられるお子さんのご家庭にも当てはまると思います。新しい年度の学習が始まる前に、ぜひ一度親子でこれまでを振り返りながら、受験について話し合いましょう。

 まず、この1年間わが子がどのような取り組みをしていたかを親も振り返ってみましょう。親は何でも目が行き届きますから、頭に浮かぶのは不満や物足りなさばかりかもしれません。しかし、悪い点ばかり指摘された子どもは、たとえその通りでも言われたことに不快な感情が湧きあがりますから、逆効果になりがちです。成長した点もしっかりと伝えてやりましょう。

 5年生は急速に意識や考えかたが進歩していく時期です。5年生の1年間で、子どもは平均して6300語以上の語彙を新たに獲得します(発達心理学者の研究調査による)。それは年間獲得数で生涯最高の数値であり、その結果子どもの思考のレベルは上がり、内面的な思考も深まっていきます。言えばわかるようになるし、また理屈を言って反発してくることが多くなります。いかに今頃がが内面の発達期にあるかの証左でしょう。したがって、話し合いにあたっては、わが子を一人前の人間として扱い、真剣にアドバイスをされることをお勧めします。

 お子さんは、親の態度の変化から入試への心構えの必要を察知するだけ成長しておられます。受験まであと1年であることと相まって、親はそろそろわが子に自覚を促すべき時期が来たのです。まずはわが子のこれまでの努力を承認し、「ここまでよく勉強を続けてきたね。いよいよ6年生になったら、本物の受験生にならなきゃいけないね」など、ご家庭ごとに話しかけの工夫をしてみてください。

 そして、お子さんにはこの1年間がんばれたと思うこと、もっとがんばらなきゃと思うことについて、思いつくことを短くても構いませんから、箇条書きで書いてみるよう促してください(親もわが子のがんばれている点と頑張れていない点について、気づきを書いておきましょう)。

  お子さんが書いたことと、親が書いたこととが一致していたら、そこは現実に間違いない点です。よい点であれば大いにほめて親子で盛り上がり、欠点であれば、そこが今後の成長にあたっての課題ですから、しっかりと話しあいましょう。食い違う点は、互いに感情を抑えてゆっくりと話しあえばよいでしょう。親が性急に改善を促しても、それで簡単に変わるようならそもそも問題は生じていないはずです。焦らないことです。そうして、最後に入試に向けたあと1年の学習に対する期待を伝えてあげてください。

お子さんが、来年の入試に向けて充実した受験生活を送られますように!

 

   おしまいに、これから入試までのことを考え、不安になっておられる保護者がおられたら、「全然心配要りませんよ!」ということをお伝えしたいですね。親に必要なのは、わが子を叱咤激励したり、勉強の面倒を見たりすることではなく、わが子が今できることに意気込みをもって挑戦することを期待し、たとえ失敗しても次をめざしてがんばる姿勢を失わせないようにすることです。

   勉強は継続するなかで楽しさやよさがわかってくるものです。続けてこそそのよさがわかり、こだわりも生まれてきます。しかし、その域に到達するまでが大変です。成長しつつあるとは言っても、子どもはまだ本当の意味で勉強の必要性は理解していないし、人生の目的と今の勉強とをつなぎ合わせて考えるまでには至っていないからです。しんどい面もある勉強を継続させるための原動力はただ一つ。それは、親の愛情深い励ましやサポートに他なりません。「今こそ親の出番だ!」という認識のもと、わが子のがんばりを信じ、精一杯の応援とサポートをしてやりましょう。

 子どもに必要なのは、親に勉強を教えてもらうことではなく、親から勉強に向かうエネルギーをもらうことです。「どんなときにも親は見守ってくれ、応援してくれているのだ」という気持ちがあれば、子どもは大概の苦労を乗り超えていくものです。

 私たち学習塾の指導スタッフも、お子さん一人ひとりの充実した受験生活の達成に向けて最善を尽くす覚悟です。保護者の方々と私ども学習塾との一致協力体制の下、来年の入試突破に向けて悔いの残らぬよう応援してまいりましょう!


カテゴリー: アドバイス, 中学受験

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