2013 年 10 月 のアーカイブ

後期「おかあさんの勉強会」を実施します

2013 年 10 月 7 日 月曜日

 弊社は、毎年春と秋に「おかあさんの勉強会」という行事を実施しています。この催しは、弊社会員のおかあさんがた(4・5年部「週3日コース」会員)を対象とするものですが、小学生のお子さんをおもちのご家庭の子育てに関わる内容となっておりますので、会員以外の方々にとっても参考になるかもしれません。よろしければお読みください。

 中学受験の準備学習に充てる期間は、一般的に2年間ないし3年間ぐらいが普通であろうと思います。ということは、小学校の4年生、5年生になる時期から卒業時まで学習塾に通いながらの受験生活を送ることになります。

 この4年生から6年生にかけての時期は、親にとっては子育ての仕上げをすべき大切な時期です。この時期に、子どものものの考え方や行動の様式、他者とのコミュニケーションのとりかたなどがさだまってきます。ですから、受験勉強に偏った生活を子どもに強いた結果、人間形成面への配慮が疎かになると、せっかく入試を突破しても後々まで人生で様々な苦労を強いられることになりかねません。

 受験勉強は、小学生としての生活をきちんと送ったうえですべきものです。この大原則をないがしろにせず、いかにして進学の夢を叶えるか。それがご家庭の保護者や私たち学習塾に求められる責任であろうと思います。

 おかあさんの勉強会は、発達途上の未完成な子どもの受験生活で起こりがちな問題点を共有し、一緒に解決法や乗り越える道を考えていこうという趣旨で始めた行事です。自由な話し合いの時間を設けるため、「ワークショップ形式」で行っています。ですが、窮屈で緊張を強いるようなことがないよう、和やかな雰囲気で話したいことが話しやすいよう、グループごとに自由な話し合いができるよう配慮しています。

 今年の秋は、次のテーマで2回実施します。案内状に掲載した内容説明も添付しておきます。

2013年後期 おかあさんの勉強会

<第1回 子どもの計画実行力を高めるには!?>

副題:親から子へ――家庭学習に活力を吹き込むためのABC

 お子さんは、計画通りに勉強しておられますか?やるつもりが、いざ時間が来ると勉強への切り替えができない。そういうお子さんはおられませんか?

 小学生には、まだ先の目標と今の行動を結びつけて考える力が育っていません。そこで必要になるのが親の適切なサポート。親のちょっとした対応で、子どもの取り組みは確実に変わります。それはどのようなものか。ともに考えてみませんか?弊社からも、いくつかの提案をさせていただきます。

<第2回 ほめかた次第で子どもは変わる!>

副題:親から子へ――子どもの奮起とがんばりをどう引き出すか

 子どもをほめることの重要性は誰でもわかっています。しかし、効果的なほめかたとはどういうものか、わかっているおかあさんは少ないようです。

 実際、子どもはただほめられさえすれば喜ぶわけではありません。安易にほめた結果、逆効果を招くことすらあります。

 どういうほめかたが子どもの心に響き、やる気を引き出すのか。今回はそれをテーマに考えてみます。一緒に勉強して、ほめ上手な親になりましょう!

 

 4・5年部の会員のおかあさんは、ぜひ一度参加してみてください。おかあさん同士で話をする機会はめったにありませんから、互いに元気を与え合いもらい合うよい機会になると思います。実施の予定は次のようになっています。

 

 

第1回実施日

第2回実施日

時間(2回共通)

三篠校

10月29日(火)

11月13日(水)

14:00~15:30

己斐校

11月5日(火)

11月19日(火)

14:00~15:30

広島校

11月6日(水)

11月21日(木)

14:00~15:30

五日市校

10月23日(水)

11月12日(火)

14:00~15:30

呉校

10月30日(水)

11月6日(水)

14:00~15:30

東広島校

10月30日(水)

11月13日(水)

14:00~15:30

 

 春の勉強会では、効果的な復習の方法をテーマにしましたが、その際に「決めた時間に机に着くこと自体がなかなかできない」という声も聞こえてきました。そう言うご家庭にとっては、今回の勉強会はきっとお役に立てると思います。

 

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中学受験は成長のきっかけ

2013 年 10 月 3 日 木曜日

 みなさんは、中学受験体験記“GET”という冊子をご存知でしょうか。毎年度、受験を終えた会員児童とそのご家族から寄せられた体験記を、弊社が編集・作成したものです。弊社HPに一部作品を掲載しておりますが、入会ガイダンス等で外部の方へ配布しています。

 先日、遅くなったのですが、2013年度の作品の一部をHPに掲載しました(2013年度作品はこちら)。作品を掲載するために、GETを読み返してみました。GETを読むと毎回のことですが、涙が溢れてきそうになります。うれしいとか悲しいとか、そういった単純な気持ちからではなく、「がんばったね!」「壁を乗り越えたね!」「耐えたね!」「すごい!」などいろんな気持ちが交じり合った感情が、込みあがってくるからでしょう。そして、読み終わると「自分も自分のやるべきことを頑張らなくては」という思いに駆られます。GETでは、会員児童の嬉しかったことやつらかったことが、率直でストレートな言葉で表現され、心の奥底にグッと響いてきます。この体験記が長い間読み継がれている理由は、おそらくそこにあるのだと思います。

 中学受験は、子どもたちにとって負担なことです。けれど、その負担に耐え、跳ね返す又は吸収するといった、自分なりの試みで攻略していくその姿は、成長していく姿そのものです。中学受験は、成長のきっかけなのです。

 誰しも思い悩むとき、自分を見つめ返し、行動を振り返り、現状の把握に努めようとします。自分を振り返ることからスタートして、今までとは違った取り組みに挑戦し、変わっていくのだと思います。

 GETには、子どもたちのその“変化”が描かれています。自分のダメなところを認識し、今までと違う取り組みをしていこうと努力し、その成果から喜び得る。この一連の流れと心の葛藤を、読み取ることができます。 

 また、保護者の部の作品には、保護者の方々の心の葛藤が記されています。自分自身の受験ではなく、見守らなければならない受験は、計り知れないほどの負担なのだとひしひしと感じました。

 

 ここで、HPに掲載している作品から、心に残った箇所を抜粋してご紹介したいと思います。HPの「デジタルGET~中学受験体験記~」に掲載しております。よろしければ、ご覧ください。

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<受験生の部より>

  • 勉強に終わりなんてありません。いつまででも続けられます。やろうと思えばできるし、やらずにおこうと思えばできません。ここで差がつきます。
  • 超天才でない限り、こつこつやらないと絶対に成績は上がらない
  • お父さん、お母さん、そしていっしょに受験勉強をした友達などの今まで受験生活を支えてくれたすべての人に感謝します。
  • 自分が努力をしたという事実は、これからもずっと私の「大切な宝物」になってくれると思います。
  • 今のままじゃいけないんだと心から思った。
  • 「いっしょに女学院へ行くのが夢じゃないん?」私を立ち直らせてくれたこの言葉は、入試が終わった今でもはっきりと覚えています。

 

<保護者の部より>

  • 成績に関して小言を言わない良いパパを演出していた。自分が娘に真剣に寄り添っていない事実を自分でごまかしていたのだと思う。
  • ここまで黙々と勉強を頑張ってきて、弱音など一度もはいたことがない息子が、初めて見せた本音でした。
  • 息子の強いまなざしを見た時に、息子の成長を感じ嬉しくなりました。
  • すぐに結果を求めるのではなく、結果に結びつくまでの辛抱強さが必要なのだと知りました。
  • 「大丈夫だよ。やる事はやったし、悔いはないから。」息子の方が、ずっと大人でした。

 

 みなさんは、人生において、大きな経験・自分が成長したと思う経験はどれほどあるでしょうか。中学受験、高校受験、大学受験、国家試験といった試験と名がつくものでしょうか。また、文化系体育会系に関わらず、クラブ活動や大会でしょうか。成長したと感じるその“経験”は、試験を受験したからまたは大会に出たからではありません。試験・大会を乗り越えるために、自分と向き合い、努力したからでしょう。何かをきっかけにして、努力をすることが成長することなのです。ぜひ、中学受験が成長へのきっかけとなりますよう心から願っています。

 

 

(yasumoto)

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