3年生の授業を紹介します

罫線

2013年 3月 21日 木曜日 晴れ

 ここ数日で通勤する道に桜が咲いてきました。いよいよ春ですね♪
新しいクラスで、子ども達も頑張って勉強しているようです。先週3年生のクラスを訪問してきましたので、ご紹介します。

 今回3年生は、分数と小数について学習しました。
玉井式では、分数と小数の単元を分けず、同時に学習します。早い段階から、分数と小数の表し方のイメージを合致できるようにすることがねらいだそうです。
 子ども達は、2年生の終わりと前回の授業で分数と小数を習ったばかりです。分数同士や小数同士の計算はできるようになりましたが、今回出題された分数と小数が混ざった計算問題は、少し難しいようでした。つまずきながら一生懸命問題に取り組んでいました。
 たとえば、「4/10+0.3=」というような問題です。子どもたちは、「う~ん…」と、考えていました。そこで、丸い図を描き、全体を「1」として、それぞれ分数と小数の意味を確認しながら取り組みました。「4/10は、1を10個に分けた4個分、0.3は1を10個に分けた3個分だから、分数では3/10ともいえるね…」と図に色を塗りながら考える次々と、「わかった!」とプリントに答えを書きこみ、答えの「7/10」にたどりつけました。考え方がわかると、その後は自分で図を描きながら1問1問じっくり解いていました。
 「きほんのおはなし」を通し、徐々に考え方が定着してきたようで、続く「ものがたり算数」でも、文章を読みながら自力で問題を解いていました。今回の物語は、主人公がお母さんからリボンをもらい、使い道を考えている場面です。リボン全体のうち「3/5」をキーホルダーに付けることになりました。
 順調に問題を解いていましたが、最後の問題で子ども達の手が止まっていました。「3/5」を問題のイラストの円の部分を塗り、さらに「3/5」を小数に直すという問題です。5等分に分けられた円に色を塗る問題はできたようですが、「3/5」を小数にどのように直せるか頭を抱えていました。図を見て「0.3…?」「0.5??」など「3/5」という数字を中心に考えてしまいがちで、自分でも「何かが違う気がする…」と腑に落ちていないようでした。そこで、一緒に図を見て考えました。分数「「3/5」は「全体を5個に分けた3個分だよね。じゃあ、まず、小数は1を何個に分けたっけ?」と尋ねながら図の円に注目させると、円を10個に分けることに気付け、5等分してある図に線を加え、10等分にしました。これでかなり答えに近づいたことになります。「今、10個に分けたよね。10個のうち何個分色が塗ってあるかな…??」と色を数えてもらうと、「3/5=6/10」ということに気がつけました。そして、「6/10」という数字を見ると、すぐにピンときたようで「そういうことか!」とようやく答え「3/5は小数では0.6」という答えで納得。大満足の様子でした。「やっとできたよ~、めっちゃ考えたから、脳みそが酔っちゃった!」と名言を残してくれました。そうか~考えすぎると脳みそは酔うんだね…と豊かな表現力に笑ってしまいました。
 その後の答え合わせでは、たまたまその子がその問題を発表することになりました。「よし!さっき頑張った問題だ!がんばれ!」とみていると、自信満々に「0.3です!!」と答えました。
「え!!なんで!?さっき0.6って答えが出たのに!?」と驚きました。もちろん不正解…。他の子が正解を発表してくれました。本当に頭が酔ってしまったのでしょうか…。授業後「せっかく、さっき頑張ってできたのに、どうしたの??」と尋ねると、勢いあまりすぎて答えを言い間違えてしまったそうです。「間違えちゃった」と照れながら笑っていました。

 今回、難しい問題に直面しても、投げ出す子が一人もいなかったことに感心しました。中には3年生から入塾した子もいましたが、1年間この調子でがんばれたら、どんどん力がついていくでしょう。授業を見て、とても楽しみになりました。

(makino)
 

トップに戻る