玉井式1年部の授業の様子(引き算の学習)

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2014年 5月 29日 木曜日 晴れ

 先週、1年部の授業へ行ってきましたので、授業の様子を一部ご紹介します。

 今回1年部では、引き算について学習しました。まず、おはじきや飴や風船のイラストを見て、「おはじきを○個取る」「飴を○個食べる」「風船が○個割れる」など、元の数から少なくなっていく様子をイメージづけながら、引き算の考え方をおさえていきます。 続いて、指定された答え(差)になるように、自由に引き算の式を立てる問題に取り組みました。まずは、元の数(引かれる数)を決め、答えに合うように引く数を考えます。ナビゲーターに、各自で取り組むように指示をされると、子ども達は、思い思いに式を立てていきました。しばらくして、自信満々に自分の作った式を見せてくれました。しかし、「7-6=2」と答えと左辺と右辺が等しくなっていない解答や、前回の授業で、同様に足し算の式を立てる問題に取り組んでいたため、今回も足し算の考え方で「2-2=4」と考えてしまった解答もあり、なかなか苦戦しているようです。指を使ってナビゲーターと一緒に確かめていくと、「あ!違った!」と間違いに気づき、「指を使ったらわかった!」と、考え方のコツも少しずつつかめました。その後は、嬉しそうに指を折り曲げながら、すいすいと解いていきました。

 「ものがたり算数」では、お話に沿って、場面に合う式を立てる練習をしました。今回は、家族で夕食の支度をしている場面です。台所では、ハムステーキ、卵、サラダなど、とてもおいしそうなメニューができあがっていき、テーブルにもナイフとフォークが並べられています。ハムステーキを見ると、子ども達から「食べた~い♪」という声が(^^)今回は、このハムステーキからも、問題が出されました。

「全部で5枚あるハムステーキを、7人家族がひとり1枚ずつ食べようとすると、ハムステーキは何枚足りないでしょう。」

 この問題では、「5枚のハムステーキ」「ひとり1枚ずつ」「7人家族」という3つのキーワードが出てきます。まず、「7人」家族に1枚ずつハムステーキを配るには、本当は全部で「7枚」必要であると考えます。この時、「7枚」という単位を「7人」に置き換え、式を考えていかなくてはいけません。頭の中だけで考えるには、なかなか難しく、ナビゲーターが式を尋ねると、やっぱり「5-2!」「7-2?」などなんとなく答えは見えているのですが、正しく立式できないようでした。慣れるまでは、丁寧に図やイラストを用いることが大切です。今回も問題文の流れに沿って、ハムステーキのイラストとキャラクター達のイラストを並べ、ゆっくりと意味を確認すると、「あ~、7-5か!」とようやく式を正しく直すことができました。ハムステーキ

 最後は、時計の問題に取り組みました。玉井式では、単元に関わらず、「ものがたり算数」に、時計の問題が度々登場します。今回は、「5時20分」を示す問題でした。「5」と「6」の間で少し「5時」寄りに短針を描き、長針は、文字盤の数字を「5飛び」で読まなくてはなりません。色々な点に気を付けながら針を描き込んでいきます。3月に玉井式の学習を始めたばかりのころには、「○時」を示す針を書くことがやっとだった子ども達でしたが、今回は、全員正しく描き込むことができていました。お家で時計に触れたり、授業で針が進む様子をじっくり観察することを繰り返し、その成果が表れているようでしたが、それにしても驚きました。

 まだまだ、学習をスタートして、3か月が経とうとしていますが、1年生にとって、まだまだ毎回の授業が新鮮なようでした。相変わらずやる気も満々です。この調子で、学習した内容をどんどん吸収していってもらいたいと思います。 

(makino)

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