2008 年 12 月 のアーカイブ

週3日コースのクラス編成と授業  ~その1~

2008 年 12 月 9 日 火曜日

 家庭学習研究社では、いずれの校舎も4年生は1クラス20名、5・6年生は1クラス25名をおおよその基準としてクラスを編成しています。

    授業は、基本的に講義形式で行っています。これは、小学校から大学まで、わが国の学校教育の大半が講義形式によって行われているからです。中学受験をめざす子どもは、一般の子どもよりも優秀で学習意欲も旺盛です。そんな子どもたちには、授業を通じて知識や考え方を吸収していくよう指導しながら、入試に合格できる学力を身につけることが最も望ましいと私たちは考えています。

 私立や国立の進学校においては、40~50名のクラスでハイレベルな講義形式の授業が行われています。こうした授業に違和感なくとけ込める態勢を備えておくことも、重要な受験対策の一つです。6年生後半になると、演習を繰り返して問題解法のスキルを磨くことも重要になりますが、授業を聴きながら自分の考えと付き合わせ、必要な知識や考え方を習得していく姿勢は、中学校に入ってからではなく、受験対策を通して身につけておいた方が望ましいと私たちは考えています。授業を活かす姿勢の欠けていたお子さんが、中学生になってから急に授業をしっかりと聴くようになるということは期待できません。先々の伸びシロをつくっておくという意味においても、授業を聴いて活かす態度を養っておくことは極めて大切なことです。

 なお、受験勉強を始めたばかりの4年生の多くは、まだ望ましい授業の受け方が身についていません。そこで、少しでも一人ひとりに目が行き届くよう、少なめの人数で編成しています。

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土曜コースの特色について ~その2~

2008 年 12 月 8 日 月曜日

 通学が2週間に1回しかないコースがなぜあるのかについて、簡単にご説明しましょう。家庭学習研究社の教室が近くにないご家庭、平日は塾に通うことができないご家庭への便宜を図るためです。また、数は少ないものの、自学自習で入試突破をめざすご家庭もあります。教室での指導がほとんどないなかでの受験対策は楽ではないかもしれませんが、「自学自習」を謳う家庭学習研究社ですから、このような自立した小学生をサポートするのは当然のことであろうと思っています。

  テストの行われる土曜日には、土曜コース生によって編成されたクラスで、週3日コース生と同じテストを同じ条件の下で受けていただきます。テスト後には授業を実施し、主としてその日のテストの重要なポイントに関する説明をします。答案は、週3日コースの児童も含めた全会員のデータを集計処理したうえで、次のテスト日に返却します。なお、成績順位やテストの平均点、問題別の正答率などのデータは、後日ホームページ上で閲覧することができます。

 ところで、6年生になると応用力を養っていく段階がやってきます。そうなると、解答を引き出すまでの考え方が、解説を読んでもわからないケースもでてきます。親にも説明困難な問題も少なくありません。そこで、そういう場合には電話による質問を受けつけています。本部事務局の担当者には、自発的学習態度を備えた熱心なお子さんから、たびたび電話による質問が寄せられています。

 土曜コースに所属するお子さんの多くは、4年生や5年生です。6年生になると、人数的には少なくなりますが、それでも最後まで自学自習で受験生活を乗り切り、志望校の入試を見事突破しているお子さんが毎年一定数おられます。

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土曜コースの特色について ~その1~

2008 年 12 月 5 日 金曜日

 家庭学習研究社には、設立当初からからテスト日だけの通学コースがあります。テストは1週おきに行われますから、2週間に1回、土曜日の通学ということになります。校舎の教室数の事情から、三篠校だけに設置しているコースです。

 テスト日だけの通学ということは、テキストの学習は自分でやることを意味します。実際その通りで、土曜コース会員のお子さんは、週3日コースのお子さんと同じテキストを用いて、家庭でカリキュラムの定めたスケジュールに沿って勉強を進めていくことになります。  

   ただし、小学生の自習は簡単にできることではありません。それを可能にするには、「いつ、何を、どこまでやればよいのか」が子どもにもわかるよう配慮されたテキストが必要になってきます。これは、広島の中学入試を視野に入れることも含め、オリジナルのテキストでなければできないことで、私たちが市販の教材を使わない大きな理由の一つになっています。オリジナルテキストの制作は経費面で相当な負担となりますが、「自学自習」を重んじる私たちの学習塾にとって必要不可欠なものです。そこで、30年以上前から教材開発課という専門部署を設け、各教科とも複数のスタッフが、「広島の入試に対応した内容」の、「小学生が一人で取り組めるテキスト」の制作に取り組んでいます。

 それでも問題はいくつか残ります。たとえば、わからないところはどうなるのか、答えが合っているのかどうか子どもに判断できるのか、などの問題です。そこで家庭学習研究社では、講座の開講時にテキストの答えを前渡ししています。算数の場合、答えには正解に漕ぎつけるまでの考え方を詳しく説明した「解説」を添付しています。また、お子さんがやり終えた答えを自分で丸つけするのが困難な4年生については、予めご家庭に「どなたか大人がが○つけをしてください」とお願いしています。

 土曜コースに入会される場合、いきなり高い水準での自学自習は難しいですから、親がかなりしっかりと見守り、お子さん一人での勉強へと少しずつ手を離していくことが望ましいと言えるでしょう。

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家庭学習研究社が、週3日通学制で指導する理由

2008 年 12 月 4 日 木曜日

 家庭学習研究社が、週3日通学制を原則としているのには理由があります。子どもの家庭学習を重要視し、自立した勉強のできる子どもの育成を方針としているからです。毎日の塾通いでは、家で勉強する習慣が身につかないし、そもそもお子さんが一人で勉強する時間がつくれません。「受験対策をすべて学習塾でまかなうので、家庭で勉強をする必要はない」とする学習塾もあるようですが、私たちの学習塾は「子どもの自律的学習」を掲げている以上、そういった方法は選択肢にありません。

 家庭学習研究社では、授業の翌日は通学がなく、家庭学習に充てています。そこで、授業のおさらい(復習)をしたり、次の授業の準備(予習・4年生は不要)をしたり、副教材の学習をしたりするなど、一人で勉強をする習慣をつけながら学力を伸ばすべく取り組んでいただきます。  たとえば、授業の翌日の復習について考えてみましょう。授業でわかったことも、そのままにすると直に忘れてしまいます。まだ記憶の残っているうちに、家庭で再び取り組んだなら、しっかりと記憶に残ります。また、わかりかけたところ、何となくわかってきたところは、後でじっくりとやり直すのと、そのままにしておくのとでは、学力の身につく度合いに大変な違いが生じます。

 授業の翌日は、家庭勉強でおさらいや予習。そして、次への課題を胸に、また翌日は授業を受ける。そしてそのまた翌日は、授業のおさらいや授業の準備。このように、週3日通学制にすると、ほぼ1日交替で授業と家庭学習を繰り返すことになります。それが学習のリズムを生み出すとともに、理に叶った学習の流れが生まれ、合理的に、着実に学力を伸ばしていくことができます。

 また、家庭学習は中学、高校、大学へと年齢が進むほどに重要性が増していきます。中学受験をめざす学習生活を通じて、家庭での「自学自習」の姿勢をいち早く身につけていたなら、先々はそれこそ千人力と言えるほどの頼もしい味方を得ているようなものです。

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校舎によって指導が違うということはないの?

2008 年 12 月 3 日 水曜日

 家庭学習研究社では、三篠校に設置している「土曜コース」以外は、どの校舎も「週3日通学制」で指導しています。テキストも指導法もすべて共通です。したがって、どの校舎に通っていただいても、同じ内容の指導を提供しています。

 指導担当者は、授業研修を受けるほか、授業設計書の交換、授業映像による相互の研究などにより、質の高い授業、均質な授業の提供に向けて努力しています。毎回の授業成果を子どもたちに保障するため、授業の参観はご遠慮いただいていますが、校舎によって指導力に差はありませんので、その点についてはご安心いただきたいと存じます。

 以前にも書きましたが、家庭学習研究社の指導担当者は全員が「教科専任」であり、複数の教科を教えることはありません。また、小学生だけ、中学受験生だけを指導しているうえ、質の高い指導を実践するため、「教材研究」の時間もたっぷりと与えられています。以上のことは、大切なお子さん方をお預かりする立場にある者が、愛情深く、効果的な指導を実践するうえで極めて大切なことであると私たちは思っています。

 校舎の規模は、立地条件や校舎の歴史的な背景などもあって若干違いますが、前述のように指導そのものはほとんど共通です。したがって、広島市内にお住まいのご家庭は、「家に近い校舎」「交通の便のよい校舎」に通学しておられます。家庭学習研究社では、「本校」も「分校」もなく、すべて校舎は同格で、どの校舎を預かる担当者も立場は平等です。

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