Archive for 12月, 2022

2022年がもうすぐ終わります

水曜日, 12月 28th, 2022

 冬休みの講座が始まりました。筆者は袋町にある本部事務局までバス通勤をしていますが、今日(12月27日)もいつものように広島市北部から八丁堀方面行のバスに乗っていると、三篠校の近くのバス停で5~6人の小学生が下りていきました。歩道にもかなりの数の小学生がいて、みな一様に同じ方向に向かって歩いていました。おそらく三篠校の冬休み講座を受講する子どもたちでしょう。寒さのせいかもしれませんが、以前なら普通に見られた笑顔で会話を交わしながらの通学風景とは少し異なり、子どもたちは黙々とうつむき加減でバラバラに塾をめざして歩いているように見えました。コロナ禍故のことなのかと思ってしまいました。早くこの状態から子どもたちを解放してあげたいものです。

 さて、いつの間にか2022年も終わろうとしています。相変わらずコロナの感染問題は解消する見通しが立っていません。もうすぐ3年が経とうとしています。この間、学校の授業がしばらく中断したり、コロナ対策に多大な労力やエネルギーを投入したりすることとなりました。当然、授業で消化すべきカリキュラムもコロナ前よりも滞ります。学校は、子ども同士の活発なコミュニケーションの場としての機能も果たしていましたが、コロナ禍にあってはそれも難しくなっています。こうした状態が何年も続くと、児童期の学力形成や心身の発達に必要不可欠な環境が損なわれたなかで、子どもたちはなし崩し的に年を重ねていくことになるでしょう。それによる弊害はないのでしょうか。

 少しばかり扇情的なニュアンスを感じますが、「コロナ過が続くと教育格差が拡大する」という懸念がマスメディアから報じられています。コロナ禍で失われているものは何かを知り、必要な対策を講じることのできる家庭の子どもと、それを考慮しない家庭、あるいはどんな対策をしてよいかわからない家庭の子どもの学力差が開いていくのではないかというわけです。

 おそらく、学校は授業で賄えなくなっている勉強を補填するため、以前よりも宿題を多く出しておられるのではないかと思います。しかしながら、子どもがそれをやりこなすには、保護者の協力やサポートが必要となります。

 この記事をお読みになっている保護者にとってはさしたる問題ではないかもしれませんが、そういうことに無関心な家庭の子どもはハンディを被る恐れもあるでしょう。そう考えると、前述の「教育格差の拡大」は、荒唐無稽と一笑に付すわけにはいかない問題のように思えてきます。

 また学校や学習塾は、単に学習指導を行うだけでなく、集団のなかで子どもが刺激を互いに与えあうことで、新奇の事柄に興味をもったり、知ること学ぶことに対する意欲を高めたりする効果をもたらしています。そういった交流の場としての機能が弱まると、その影響を受けやすい家庭の子どもとそうでない家庭の子どもとでは、学びの姿勢や集団適応性、コミュニケーション能力も違ってくるのではないでしょうか。無論、コロナ禍の世の中になる以前から、そういった視点に基づく家庭教育と学校教育の連携が必要であることは、様々な教育関係者が指摘しておられます。そのことを今一度念頭に置くなら、「今、親としてわが子に何をしてやれるか」を考えてみることも必要でしょう。

 それを考えるきっかけとして、おとうさんおかあさんには、これまで以上に家庭内の親子の会話を大切にしていただきたいですね。日常の何気ない話題がきっかけとなり、子どもの成長ぶりに驚くかもしれません。今わが子が何をしているのか、何に興味をもっているのか、あるいは近未来に描いている夢があるのかどうか、いろいろなことがわかると親子の親密度も増そうというものです。

 先日、弊社のある校舎に所用で出向いたとき、たまたま筆者の知っているお子さんのことが話題になりました。指導を担当している者が、「あの子はおもしろいですね。『うちのおとうさんは、威張っているわりに、算数もろくにできないんだよ』と笑っていましたよ」と報告してくれました。「どんな問題をやっているんだい? まあ、おとうさんには簡単だろうな」と、息子さんのテキストの問題に手をつけてみたものの意外に難しく、悪戦苦闘しておられるおとうさんの様子が目に浮かんできました。男の子がそのエピソードを笑顔で語っていることからも、よい親子関係が想像できますね。5年生の今の段階で、親を頼りに勉強する段階を卒業し、自ら学ぶ一人前の中学受験生に成長している様子が目に浮かぶようでした。「優秀な成績をあげているのも当然だ」と納得したしだいです。

 親子で、すぐに解決できない問題について話し合うことの楽しさについて、数学者で作家の藤原正彦氏の著書に、こんなエピソードが紹介されていました。

 三人の息子たちが小学校や幼稚園にいた頃、我が家には発見ノートというものがあった。子供たちが生活の中で何か新しいことに気付くと、まず私に報告する。私はやや大げさに褒めあげ、ついでに「発見」の斬新さに応じて、「大発見」「中発見」「小発見」と皆に聞こえるような大声で査定し、表彰する。それを発見者がノートに記録するのである。

 (中略)「ガソリンスタンドはたいてい道路の角にあるよ」「なーるほど、それは面白い。ショーハッケーン」という具合である。発見の仕方は三者三様で、じっと辺りを観察する長男、手当たり次第に物をつかんで実験する次男、予測してから実験する三男と分かれていた。

 私も時折「発見」をした。そんな時は公平のため、息子たちが等級を判定することになっていた。息子たちと風呂につかっているとき時のことだった。「パパは今、一つ発見をしたよ」「ナーニ」「湯船の中のおならは臭い」

 息子たちは「ナーンダそんなの」とあきれたように5秒ほど笑っていたが、突然表情を堅くして唇をしっかり閉ざすと、ウメキ声とともに風呂から飛び出した。「風呂の中では、ガスがアブクの中に閉じ込められ、拡散しないまま鼻元で炸裂するからだ」とガラス戸越しに大声で科学教育をしたが、聞いてもらえなかった。

 この「発見ノート」というアイデアは、なかなか面白そうですね。子どもの知的好奇心を刺激し、新たな知見を得ることの楽しさやワクワク感を体験させる。そんなしかけをご家庭でいろいろと考えてみてはいかがでしょうか。おそらく、親からの提案でそういったやりとりを楽しむことができるのは、あともうしばらくのことでしょう。また、そういった働きかけを子どもが受け入れるのもおそらく児童期までのことでしょう。そんな「今」を、大いに生かしていただきたいですね。

 家庭が良好なコミュニケーションの場で、子どもの知的興味を刺激する場であれば、コロナ禍での子どもの知的成長に関する不安も随分解消できます。また、コミュニケーション能力の形成という点からも、家庭内会話が随分と支えになるでしょう。不幸な時期に中学受験生になった子どもたちですが、親の愛情や工夫があればこの苦難多き時代を乗り越え、立派に成長していけることでしょう。

 よい年をお迎えください。

※上記引用部分は「祖国とは国語」藤原正彦/著(新潮文庫 2006)によります。

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入会をご検討中のご家庭へ ~弊社の受験対策~

木曜日, 12月 22nd, 2022

 年の瀬が近づいてまいりました。明日(6年部)、明後日(1~5年部)から冬休みの講座が始まりますが、中学入試を目前に控えた6年生にとっては、受験準備の最終段階にあたります。ここで最終的な調整と仕上げをし、いよいよ年が明けたら受験本番に突入することになります。「いまこそがんばりどきだ!」という自覚のもと、悔いなきラストスパートを実践していただきたいですね。

 さて、6年生が入試を終えると、すぐさま2月には次年度の講座が始まります。弊社では新年度講座のスタートに向けた新規入会者の募集を行っています。弊社の学習指導に興味のあるかたは、まずもって「親の考えと一致する学習塾かどうか」を調べ、相性がよさそうだと感じたならぜひ「会員選抜試験」を受けていただきたいと存じます。現3年生で、「冬期集中講座」に申し込まれているお子さんは、最終日に実施するテストの成績が一定の基準に達していたら入会資格を進呈する制度もあります。この講座は短期間ではありますが、家庭学習研究社の教室で学ぶ体験ができるし、受験を見通したうえでの基礎的学習事項の習得度を確かめる場ともなります。何よりもこの講座の学習体験を通して、「塾での授業は楽しい!」とお子さんが感じてくださればうれしいです。出発点の印象はとても大切なものだからです。

 中学受験準備のための指導をする学習塾はいろいろとあります。それぞれに個性があり、保護者やお子さんの好みとマッチする学習塾もあれば、そうでない学習塾もあるでしょう。たとえば、塾での学習時間が長い(週あたりの通学日も多い)代わりに、家庭での勉強の負担が少なくなるほうを歓迎されるご家庭もあるでしょう。弊社は週3日通学を原則としており、通学日数が少ない部類に入ります。通学日の授業時間もさほど長くありません。その分、家庭学習の比率が高いのが特徴です。それには意図があるのですが、そのことを理解されないまま入会されると、「塾に通っているのに学力が伸びない」」といったような不満をもたれることもあるでしょう。そこで今回は、弊社の学習指導の特徴をなす基本的なことについてお伝えしてみようと思います。 

★★★ 家庭学習研究社の受験指導 ★★★

①週3日通学を原則としています。
 弊社は、4年部から6年部まで全て週3日通学制を原則としています。そして、授業を受けた日の翌日の学習は、授業内容の復習(4~6年)や、つぎの授業に備えた予習(5~6年)に充てるようなシステムとなっています。これは、中高一貫校進学後の学習環境を視野に入れたものです。
 志望校合格のみに的を絞ると、他にも有効な指導法があります。しかし、レベルの高い一貫校では自立学習の姿勢を備えていることが必須条件となります。学校は優れた授業とよい学びの環境を提供してくれますが、一人ひとりに手を差し伸べてくれる場所ではありません。学習の自己管理をし、今やるべきことを自ら判断して学ぶ姿勢がないと、せっかくの教育環境は生かせません。そこで弊社では、4年生から徐々に自学自習の習慣を築きながら学習のレベルアップを図っていきます。そのための週3日通学制です。小学生には難しいことですが、この方法が将来の伸びしろ形成につながると確信しています。

※上記は5年部の例です

②授業はスキルを磨くよりも理屈を習得する場と位置づ
 けています。

 進学塾というと、難問を数多く解かせ、解法を伝授するスタイルの指導を連想されるでしょうか。しかし、弊社では単元の最重要事項をしっかりと理解するため、授業で扱う課題は最小限に絞っています。そして、時間をかけて子どもたちに問いかけ、考えさせ、発表させるような流れの授業を行います。基本となる理屈をしっかり理解しているほうが、結局は応用が利く学力の獲得につながるからです。
 無論、いろいろな問題に取り組んで理解を深めたり、解法のスキルが磨いたりすることも必要です。こうした学習をバックアップするため、テキストには難易度配列を考慮した練習問題や発展問題を必要十分に用意し、子どもたちが現状に応じて家庭で取り組んでいけるよう配慮しています。

③2週間に1度、全会員が同時に受けるテストを実施し
 ます。

 弊社では、どの教科も2週間を一括りにしたカリキュラムに基づいて指導しています。そして、2週目の週末土曜日に、全会員一斉に学んだ成果を競い合うテスト(マナビーテスト)を実施しています。2週間の取り組みの習得度を試すだけでなく、同じ目標をもった受験生同士が学習成果を競い合う鍛錬場としての意味合いももたせています。この流れにうまく乗ると、毎回のテストに備えた学習を綿密に行えるようになり、それがまた自学自習の姿勢を磨いてくれることになります。
 テストの結果はすぐに採点され、全員のデータをもとにコンピュータ処理をし、設問別の正答率や個人総合順位、科目別順位、平均点などを掲載した資料とともに返却されます。お子さんも保護者も、テストの成績は気になるところですが、「どれぐらい取り組んだか」のバロメーターとして生かし、つぎの取り組みに生かしていただくようお願いしています。

④現状を客観的にとらえ、よりよい方向へと修正してい
 く姿勢を育てます。

 自分が今、どこまでわかっているのか、足りない点は何か、何をどう取り組むべきかなど、自己の現状を客観視しようとする精神活動を「メタ認知的思考」と言います。メタ認知的思考は、できるだけ早期に養っておくに越したことはありません。それが中学進学後の高次の学習の流れに乗るために欠かせない能力だからです。
 大人に指示され、命じられての勉強ではいつまでも受動的な学びの姿勢から抜け出せません。弊社は、子どもたちが自分の現状を客観的にとらえながら効率的に学力を伸ばしていけるような学習環境づくりに留意しています。たとえば、授業前の予習、授業後の復習、テスト前の単元のまとめ学習、テストの制度、テスト後に配布する各種資料等々。これらはいずれも、自分の現状を客観視しながらの受験勉強の実現にむけて、欠かせないものとなっています。中学入試突破だけでなく、将来の飛躍を展望できる学習指導の実践が弊社の活動目標だからです。

 なお、弊社の学習指導についてお伝えする、「入会ガイダンス」という催しを各校舎で実施します。よろしければ校舎のほうへお越しください。校舎長が丁寧にご説明いたします。校舎で説明を受けると、より実際に即してご理解いただけるでしょう。以下は来年1月に予定しているガイダンスの案内です。2月にも実施いたします。なお、呉校は個別の対応となります。お電話でご予約ください。

「入会ガイダンス」日程(2023年1月分) ※1/10(火)受付開始

 ガイダンスにお越しいただけないものの、「家庭学習研究社の学習指導について、より詳しいことを知りたい」というかたもおありでしょう。その場合、本部事務局か最寄りの校舎にお電話で資料をご請求ください。折り返しご家庭に送付いたします。遠慮なくお申し付けください。

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第5回模擬試験(最終回)が終了しました!

日曜日, 12月 11th, 2022

 師走に入って間もなくの12月4日(日)、恒例の「中学入試模擬試験」を開催しました。会場も、例年と同じように男子が修道中学・高等学校、女子が広島女学院中学・高等学校でした。年末年始を挟み、あと1カ月余りで広島県内の中・高一貫校の入学者選抜が始まります(全寮制公立一貫校の広島叡智学園は、すでに一次選考が11月20日に行われ、二次選考が12月25日から始まります)。今回の模試の採点答案や成績、模試参加者全員から割り出したデータなどを手にしたら、入試までに残された期間を最大限に生かした仕上げ学習の実践に活用していただきたいと存じます。

 中学受験生にとって仕上げ学習の山場は各塾で行われる冬休み講座です。2週間足らずの期間ではありますが、受験勉強に専念し、足りない点や弱点を徹底的に埋め合わせていける最後の機会です。入試必須の重要事項を一気におさらいしていきますから、点検と補強をすかさず行うことが肝心です。入試に向けた気合もピークに近づくこれからの受験対策の成果如何で入試の結果も決まります。今年に限っては正月がないものと思い、がんばっていただきたいですね。

 とは言え、毎日を全て受験モードで突っ走ると、心身ともに成長途上の小学生ですから、疲弊して集中力を欠いてしまう恐れもあります。保護者におかれては、お子さんがやるべきことをしっかり見定め、頭に刻み付けながら仕上げ学習を実践できているかどうかをチェックしてあげてください。大人でも子どもでも、適宜休憩を挟んで勉強したほうが能率も上がります。お茶やおやつの時間を設け、少し軽い話をしてから再び勉強に戻るのもよいですね。保護者は、そうした時間にお子さんの話し相手になり、メンタルや体調などの状況を確かめてあげてください。ここに至っては、親の心配事をあげつらって問いただすのは逆効果です。やるべきことを絞り込んだら、それを徹底してやり切るよう促してあげてください。大切なのは、理解や記憶が今一つ不十分なところを、着実に埋め合わせていくことです。今からやっても到底届かない事柄に時間や労力を注ぎ過ぎると、焦りや不安で頭が混乱し何も頭に入らなくなってしまいます。くれぐれも欲張った勉強は避けていただきたいですね。

 さて、12月4日の模試当日、修道の十竹ホール、広島女学院のゲーンスホールで「受験応援イベント・扉の向こうに、輝く未来が見えてくる!」と題した催しを開催いたしました。これは、「中学入試の扉を開いたなら、すばらしい未来が受験生のみなさんに待っていますよ!」というメッセージをそのまま言葉にしたものです。扉を開けるまでは先が見えません。不安もあるでしょう。しかし、勇気を出して、目の前の入試に挑みましょう。きっと明るい展望が開けるし、自分という存在に確かな手ごたえを得ることができるでしょう。そういった応援の気持ちを込めました。

 筆者はこの日、広島女学院のほうに出向き、このイベントの進行に携わりました。そこで、このイベントの内容について簡単にご報告してみようと思います。

 全体で約1時間の催しとし、第一部は広島女学院の渡辺校長、濱岡広報部長に話者としてご協力いただき、筆者が投げかけた話題について45分程お話しいただきました。また、第二部は筆者が担当し、15分ほどお話ししました。会場を見渡すと、ご夫婦でお聞きくださっている家庭もかなりありました。堅苦しくない話題も混ぜたせいか、和やかな雰囲気の催しになったと思います。

 では、第一部の内容をご説明しましょう。何をお話しいただくかにあたり、事前に先生がたが配慮くださったのは、模試参加生の志望校は多様だということです。そこで、先生がたは自校のアピールに偏らないようお話しくださいました。ただし、具体的なことに関しては他校のことはわかりません。女学院さんの教育環境や、実践しておられる教育についてお話しいただくしかありませんでした。それでも先生がたのお話は、他校を志望する受験生への配慮を十分に感じる内容だったと思います。先生がた、どうもありがとうございました。

 

<第一部の話題> 6か年一貫教育・広島女学院の教育

1.公立一貫校が全国的に増加している。その意味するものは何か。6か年一貫指導に基づく中等教育の魅力はどこにあるのか。

2.公立一貫校と私立一貫校の教育の違いは、どういうところにあるのか。

3.私学にはそれぞれ創設時から受け継がれるミッションや校是がある。広島女学院の創設者や、初代校長を務められたアメリカ人宣教師ゲーンス先生の教育にかける志とはどういうものだったか。

4.様々な一貫校がグローバル教育に熱心である。グローバル教育を広島女学院ではどのように具体化しているのか。特に、グローバル教育の一環としての英語教育とはどのようなものか。

5.中学高校生時代につきものなのは、「思春期をどう乗り越えるか」という問題である。学校として、生徒や各家庭にどのような配慮やサポートをしているのか。

6.どの学校にも、それぞれ独自の校風がある。広島女学院には、「誰にも居場所があり、生徒は学校が大好き!」というイメージがあるが、このような校風はどうやって培われたのか。

7.中学校に入学すると、1日の生活サイクルは大きく変わってくる。登下校の時間が変わる。学ぶ教科も増える。部活や生徒会活動も加わる。そんな中学生の生活時間を具体的に知りたい。

8.生徒の楽しみの一つが昼食。広島女学院の生徒は、弁当持参が多い?それとも食堂でランチ?(回答:どちらも多い。近年は、学校で購入できる弁当が充実しているとのこと)

9.「私学に子どもを通わせたことで、親も楽しい6年間を過ごせた」という話をよく耳にする。それはどういうこと?

10.入試を受けた全員が第一志望校に合格できるわけではない。受け入れる私学は、そのことに対してどのような配慮しているのか。

 

<第二部の話題> 入試本番での緊張をどう克服するか

 入試での心配事で最も大きなものの一つが「緊張に襲われたらどうしよう」ということです。そこで、そのことへの対策法をお伝えしました。よろしければお子さんに教えてあげてください。

1.疑似体験が緊張緩和に威力を発揮する! 私学で受ける今日の模試が大いに生きる。

2.緊張は敵ではなく、味方である! 緊張は、人間が危機意識を感じたときに生じるもの。だから、緊張したほうが脳のセンサーが鋭敏になり、頭の働きがよくなる。集中力も発揮される。

3.「緊張はパフォーマンスの発揮に役立つ」ということを知っているだけで、試験の成績は向上する(ハーバード大学での実験結果を紹介。上記情報を知らされていたグループ30人のテスト平均点が770点、何も知らされなかったグループ30人の平均点は705点だった)。

4.入試当日は30分以上早めに会場へ! 会場到着直後に緊張が高まるが、塾の仲間、先生、保護者との会話で気持ちが落ち着いてくる。ギリギリで会場に着くと、パニック状態のままテストが始まる。※次年度は塾関係者の応援自粛要請がなくなる学校が多い。

5.直前に会場で深い深呼吸を! 一気に息を吸い、一気に息を吐く深呼吸は効果なし。5秒息を深く吸い、10秒口からゆっくり息を吐き、ラスト5秒で肺の空気を全部出し切る。これを2~3回繰り返すと気持ちが落ち着く。

 

 最後に、広島女学院の渡辺校長と濱岡広報部長が会場の保護者に明るい笑顔で激励のメッセージを送ってくださいました。予定時間ジャストで終了しました。お二人の先生が十分な打ち合わせと準備をしてこの催しに臨んでくださったのでしょう。そのことがありありとわかる、テンポのよいわかりやすい話しぶりでした。ほんとうにありがとうございました。

 

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「秋のおかあさんセミナー」が終了しました!

土曜日, 12月 3rd, 2022

 このところ多くの行事を抱えていることもあり、ブログを書く時間が僅かしかありません。そこで、先日実施した「秋のおかあさんセミナー」の報告をしようと思います。今回のセミナーは、「効果的なほめかたの実践研究」というタイトルを掲げて実施しました。

 これまでこの種の催しは平日に実施していましたが、仕事をもっておられるかたが多いことを考慮し、今回は試しに11月19日(土)、11月22日(火)の2回に分けてみました。どちらも申し込みの受付開始後、定員20名がすぐに埋まったので驚きました。子育てに関する地味な内容の催しに、多くのかたが興味をもってくださったことに感謝しつつ、心を込めて準備いたしました。

 「おかあさんセミナー」の呼称は、ジェンダー平等の時代に即していないかもしれません。しかし、日本では子育ての大半を母親一人が引き受けていると言われます。弊社のような進学塾に子どもを通わせるとなると、母親の負担は否が応でも増すことになります。受験の助走では、日頃の家庭生活面での世話に加え、子どもの家庭学習のフォローをする必要も生じます。果ては、塾への通学の送迎まですることになります。おまけに、テスト結果が返ってくるたびに平常心ではいられなくなり、ストレスを感じるおかあさんも少なくないことでしょう。そういったおかあさんがたへの応援の意味で、敢えて「保護者セミナー」ではなく「おかあさんセミナー」と名づけました。

 おかあさんへの応援の気持ちで実施する催しで、女性が参加対象であることから、「今までとは違った雰囲気を演出できないか」と、担当スタッフがいろいろと会場を探し、見つけてくれたのが紙屋町のパセーラ3階にある貸会場でした。本や輸入雑貨を扱うショップの本棚をスライドさせると、まるで隠し部屋のようなミーティングルームが現れます。全体が白で統一されたおしゃれな雰囲気がまたよく、「ここでやってみようか」ということになりました。すぐ近くにカフェがあるので、「途中休憩がてら、そこからコーヒーやジュースを取り寄せよう」ということになり、弊社としてはユニークな仕立ての催しになりました。呉や東広島の通学区からお越しになるのは難しいのは承知していましたが、校舎単位で実施すると人数も集まらない面もあり、申し訳ない気持ちを抱きつつも、この会場のみでの実施といたしました。

 さて、セミナーの内容は、「子どもをいかにほめるか」です。本ブログで何度かお伝えしましたが、ほめることの効果は児童期の子どもにとって格別に大きいものです。というのも、自我が確立した中学生以降になると、勉強の動機は自分自身の手応えや満足感、先々を見通した目標意識(これがいちばんの要素)などが主体になりますが、児童期までの子どもはそれらよりも親の意向や関わりがモチベーションに大きな影響力をもつと言われます。「おかあさんが喜んでくれる!」「おかあさんが励ましてくれる!」「おかあさんがほめてくれる!」――これらのほうが子どもを勉強に向かわせる大きな原動力になります。

 特に日本の小学生はその傾向が顕著です。いろいろな難易度の学習課題を子どもに見せたうえで、難しめの課題を手に取って、「これは、あなたのおかあさんが取り組むことを期待しておられる課題だよ」と伝えると、多くの子どもがその課題を選んで取り組んだという実験の報告があります。

 日本の子どもにとっておかあさんの存在はそれほど絶対的です。そのおかあさんがほめてくれるか、ほめてくれないかは、子どもの学習意欲に影響しないはずがありません。そこでまず、4・5年生の通学生に「あなたはおかあさんにほめられていますか?」という内容のアンケートを実施しました。そして、結果をセミナーに参加されたおかあさんがたに報告しました。アンケートは大がかりなものではなく、ある校舎に依頼して任意に選んでもらったクラスで行ったものです。以下の資料をご覧ください。

★ 秋のおかあさんセミナー【4・5年生対象 アンケート結果】(PDF)

 「おかあさんにどれぐらいほめられていますか?」の質問に対する回答状況を見て、どう思われましたか? 「結構おかあさんはがんばっておられるな」と思われたかたもおありでしょう。しかし、子どもはどんなにたくさんほめられても、「もう十分だ」とは思いません。いくらでもほめられたいという願望をもっています。そういう観点から見ると、「せめて毎日1回はほめていただきたいな」と思います。「ほとんどほめられることがない」と感じているお子さんも一定数おられます。そのお子さんの心境を慮ると、少しかわいそうになりますね。

 もう一つ、「どういうときにほめられるか」ですが、成績面だけでなく、行動の自律性、努力、手伝いなどの視点から子どもを見てほめておられる家庭があるのはうれしいですね。進学塾にわが子を通わせると、多くのおかあさんはテスト結果に目を奪われがちです。その結果、成績や順位に関心が偏り、「成績がよかったらほめる」ことになりがちです。この「~たら」という交換条件のほめかたは望ましくありません。

 このことをとっかかりとして、つぎに「よいほめかたと悪いほめかた」を例をあげながら、子どもが親を信頼し、意欲を高めるようなほめかたはどのようなものかを一緒に考えていただきました。たとえば、「優秀」「自慢の息子」「正直者」などのほめかたは、教育の専門家からは「望ましくない」とされています。これはいわゆるレッテル張りで、こういうほめかたをされると子どもの自己認識とギャップが生まれ、「ボクは正直者なんかじゃない。たまたま正直に報告しただけだ!」と、内心で反発する子どももいます。「優秀な子」と言われ続けると、「いつも結果を出さないと」という強迫観念に襲われ、ズルをしたり、難しいことへの挑戦を避ける人間になったりする恐れがあります。

 もう一つ、子どもにもいろいろな性格があります。その性格を知ったうえでほめかたをひと工夫すれば、ほめることの効果もより大きくなるでしょう。そこで、以下のようなマトリクスに基づいて性格を4つのタイプに分類し、それぞれに合ったほめかたを一緒に考えました。

 基本的には、①プロモータータイプ(自己主張高め・感情表現高め)、②コントローラータイプ(自己主張高め・感情表現低め)、③サポータータイプ(自己主張低め・感情表現高め)、④アナライザータイプ(自己主張低め・感情表現低め)という分類基準に基づきます。

  ①は、とにかくよい点をほめ続けることが肝要です。否定されることに弱い一面があるので、落ち込ませないよう配慮しましょう。②は上から目線でなく、他者の役に立っている点があったら率直にほめ、周りに貢献していることを伝えてあげると、自己中心性が抑制されてリーダーシップがよい方向に生かされます。③は、小さなことでもがんばっている過程をすかさずほめることが効果的です。いつも他者に気遣っているので、「報われた」という思いをさせてあげましょう。④は、よい行いを具体的に取り上げ、どこをよいと思ったかをしっかり伝えましょう。おだては禁物です。「自分をわかってくれている」という手応えを与えてあげると納得し、さらにがんばるようになります。

 セミナーでは、設定したテーマごとにおかあさん同士で自由に現状や感想、問題点などについて話し合っていただいたのですが、受験生の母親という同じ立場にある、それも苦労の伴う役割を引き受けている者同士ということで、とても和やかで活発な会話の声がどこまでも続くかのように響き渡りました。弾む会話の途中で話題を切り替えるのを申し訳なく思ったほどでした。

 いよいよ終了時間が迫ってきました。そこで、「これからわが子をどのようにほめて励ますか」について、みなさんで今の率直な気持ちを話し合っていただいてお開きとしました。筆者が進行を務めたのですが、一番近くのテーブルにおられたおかあさんがたから、「この行事は子どもが6年生になったらもうないんですか?」と尋ねられました。「6年生の母親にこそ必要な行事だ」と思われたようです。確かに、受験が近づくほどに親子共々ストレスが増します。また、子どもが急速に大人に近づいてくるのが6年生頃です。親として対処の困難な状況に遭遇することも再々あることでしょう。

 来年のことはまだ決まっていませんが、「おかあさんがたを励ます」という趣旨は必須としても、どういうテーマで、どのような形式でやったらよいかはよく検討する必要があるでしょう。ともあれ、「たのしかったです」というおかあさんの言葉をありがたく頂戴して、この催しを終了することができました。筆者自身が大いに楽しませていただきました。みなさん、ありがとうございました。

よい親子関係の構築と受験での念願成就を、心よりお祈り申し上げます!

※子どもの性格タイプの分類は、「コーチングのプロが教える『ほめる技術』」鈴木義幸/著 日本実業出版社 2009 を参考にしました。

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