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2019年度の作品

No.3 『 娘の成長 』広島女学院中・安田女子中・広島なぎさ中/Kさん

「中学時代、僕の周りにいた優秀な友達が皆、家庭学習研究社出身だった。我が子も家庭学習研究社に入塾させたい。」主人のその一言から、迷うことなく家庭学習研究社にお世話になることにしました。
 娘は不器用で理解するまでに他人より時間がかかる性格です。四年生までは問題なかったのですが、五年生の夏頃から、段々授業についていけなくなり、分からない所を先生に聞いて帰ることさえままならなくなりました。その時には、主人が娘の隣に座り、根気強く教えてやりました。主人曰く「素直に聞いてさえくれたら、伸びしろはあるのになー」が口癖になっていました。五年生のカリキュラムが終わる頃、マナビーテストでは、なかなか思うような点がとれず、もどかしい気持ちでいっぱいでした。
 六年生になり、応用問題を解いていく中で、どんどん成績が落ち始めたので、不安になり、すぐにS先生にご相談させて頂きました。先生は本当によく子供を観察しておられて、そのアドバイスをもとに、家庭での勉強に取り組みました。また、六年生の五月頃から、それまでのバス通塾から、車送迎に変えて、送迎中に車内で十分仮眠させて送り出していました。その頃、毎晩就寝時間が遅くなって寝不足であることと、ホルモンバランスの関係で起こる睡魔に襲われることが、悩みの種でもありましたが、仮眠のおかげで解決できました。
 娘は、時折、思春期特有のイライラした感情をぶつけてくることもあり、私は幾度となく血圧上昇しながらも、何とか娘を励まし続けることに徹して、「一緒に頑張ろうね。」と声をかけ、確認し合いました。時には、思いを書き綴った手紙を渡したこともあります。その時は、口でガミガミ言うよりも意外に素直になってくれたりして、心理作戦成功でした。
 塾では、先生方が時折面白いお話をされるようで、いつも帰りの車内でその話を聞くのが楽しみでした。また、塾の友達の存在も励みになっていたようです。
 十二月に入り、急にスイッチが入り、がむしゃらに机に向かう娘を見て、ようやくその時がきたのかと思い、嬉しかったのを覚えています。この頃から、算数三問ノートを作り、毎朝登校前に五分以内で解かせました。このノートで、過去間や配布されたプリントのミス問題を繰り返し解きました。
 一月に入り、本番の入試まで、娘はこれまでなかったような集中力で取り組んでいました。
 ようやく迎えた入試本番、中学校の入り口で、先生方が温かいお声がけをして下さいました。先生に会って、少し気持ちも落ち着いた様子で会場に入っていきました。初日が一番緊張したようですが、力を発揮できて「合格」の通知を頂いた時には抱き合って喜びました。それが自信になり、他校も合格を頂きました。これまでの本人の努力が報われたのだなーと思いました。そして、受験をしてよかったという思いと、無事にやり遂げることができたことに安堵しております。
 娘は、いつも心のどこかで親を喜ばせたい、期待に応えたいという気持ちを持っていたように思います。頑張った娘に、花丸をあげたいと思います。
 最後に、娘を支援し、ご指導頂きました先生方、また、テキストを作って下さいました先生方、母親である私白身をいつも励まして下さった多くの方々、先生、友人から、そして陰ながら支えてくれた両祖父母に、心より感謝申し上げたいと思います。本当に本当に、ありがとうございました。
 受験を通して、親子で成長させて頂きました。娘がこれまで頑張った経験が、自分をしっかり支えてくれる基礎の部分になるのだと思います。その基礎には、学力や知識だけではなく、難しいことにチャレンジする勇気や努力、諦めずに続ける忍耐力、不安や焦りに押しつぶされない心の強さなど、含まれているのだと思います。娘には、今回の経験を糧に、これからも努力を忘れずに頑張ってほしいと思います。娘の成長を楽しみに、これからも見守り続けたいと思います。

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