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2019年度の作品

No.7 『  お父さんからのバッジ 』 学院中・修道中・城北中/Iくん

「この戦いに負ければ後はない。今までの努力を十分に発揮せよ。」
これは、日露戦争で日本海軍が掲げた、Z旗の意味です。
 六年生になっても成績が伸びないまま、いつの間にか受験まで、残り三か月となっていた僕は、お父さんに勉強を教えてもらうことになりました。塾で解いた問題で分からなかったところを教えてもらうという感じです。時に、夜の十二時を越えることもあり、なかなかつらいものでした。でも毎日のようにそれを続けると、テストの点も少しずつ上がり、安定していきました。
 そして迎えた附属の入試当日。朝、お父さんにZ旗のバッジを貰いました。歴史が好きだった僕はすぐ意味が分かりました。それはお父さんの口から告げられた言葉ではありませんでしたが、その言葉は、お父さんから託された言葉だと思いました。附属は手ごたえがありましたが、補欠でした。でも、僕の第一志望校はここではないと自分を奮い立たせ、修道の入試を迎えました。手ごたえは何とも言えませんでした。次の日、学院の入試後、お父さんに修道の結果を見せてもらいました。パソコンの画面の文字は、
「合格……!」
お父さんに、
「この三年間、よく頑張ったね。」
と褒めてもらえました。うれしいの一言では言い表せない喜びでした。
 お父さんからもらったZ旗のバッジ、いや、Z旗の言葉をこれからも忘れず、いつか行われる大切な戦いのために、精一杯、これからも努力し続けます。
 最後に、家庭学習研究社呉校の先生方、いつでも優しく僕に勉強を教えてくださり、ありがとうございました。これからも、先生方から教わった勉強の仕方を忘れず頑張っていこうと思います。

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