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2022年年度作品一覧

No.5 『 私らしくがんばる 』
        市立広島中・清心中・女学院中・国際学院中/Aさん

 ――あと5分です。
 えっ。もうそんなに時間が無いの、とスピーカーから聞こえた言葉に焦る。でも、先生方からの寄せ書きを思い出すと安心して、最後までやり切ることができた。後悔はなかった。

 私の受験生活が始まったのは、四年生の夏期講座からだ。授業中も笑いが絶えず、いつも楽しく勉強ができた。五年部前期まではまあまあ良い成績をとっていた。しかし、五年部の後期に入ると、今までのことがうそのように成績が下がっていった。理由は、友達との会話に入れなくても我慢してきた「鬼滅の刃」を見始めてしまったからだ。「勉強をおろそかにするからだ!!」と神様は(もしいるとしたら)せせら笑っていただろう。

 そんな私も受験本番の年である六年部に突入した。「為せば成る為さねば成らぬ何事も」と気合を入れて頑張っていた。六年部の前期は、勉強の休けいに本を読みながらも、理科と社会のアタックとマナビーの要点チェックを三周やったのが効いたのか、だんだんと成績は上がっていった。

 しかし、受験は夏にかかっているとも言われている中、私は大きなミスをしてしまっていた。それは、復習を完ぺきにせず無理にプリントに手をつけてしまったということだ。授業を受けてその場で「分かったつもり」になり、プリントに手をのばす。マナビーのやり直しをきちんとしていないまま、プリントに取りかかるので、分からない問題が出てくると太刀打ちできない。五年部までは、それでもなんとかなったが、六年部になるとうまくいかなくなった。

 いよいよ六年部も終わりに近付いてきた頃、私はテスト直しを六年部の一回目からもう一度やり始めた。間違えた問題は詳しく調べ、頭に入れ直した。調べたものをまとめたノートは入試会場へ持って行き、見直すのに役立った。

 その頃、授業ではひたすら過去問を解いていた。清心の過去問を解きおわり丸つけが終わったところで、森先生が見て回った。私の点数を見ると、
「おお、Aが○○点、意外に出来てたんだな。」
と、いつもは辛口の森先生が褒めてくださった(褒めているのかは分からない)ことがとてもうれしく、気合を入れ直した。
 最後の模試では、自分の中で全力を出し切れたので、本番に向けて体調を整えることを第一とした。
 最後に、私の思う大事なことをまとめると、

・マナビーテキストの理解をしていない単元の復習やアタック(完全チェックは必ず
三周以上はやる)をやること。つまり、塾で出た課題や先生に言われたことは絶対
にやるべきだということ。
・できるだけ読書をし、多くの言葉や文章に触れること。
・絶対にかぜをひかないこと(今までの努力が水のあわになってしまう)。

 たくさんの質問に答えてくださった森先生、上野先生をはじめとする広島校の先生方、よくおしゃべりに付き合ってくださった受付の先生方、いつも明るいE72組のみんな、今まで本当にありがとうございました。最後まで集中して入試を受けることができました。これから受験する皆さん、がんばってください。

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