トップ >  受験生の部 > 2022年度作品(4)

2022年年度作品一覧

No.6 『 中学受験を通して学んだこと 』
            広大附属東雲中・安田女子中・比治山中/Mさん

 合格発表の時間……。私は第一志望校、広島大学附属東雲中学校の合格発表のページを心臓の「ドクドク」という大きな音と大きな動きと同時に開いた。すると、自分の受験番号だけが、私の目にとても大きな字のように焼きついた。

 私は六年生の四月ごろから家庭学習研究社に通い始めた。周りの人は、四、五年生ごろから塾に通っている人が多かった。初めのころは、授業、テキストの内容がとても難しく、みんなについていくことに必死だった。マナビーテスト、模擬試験の結果も低い。まさに残酷な状態だった。

 しかし、そんな時に私を支えてくれたのが、東広島校の仲間、塾の先生方、お父さん、お母さんだった。私が問題になやんでいる時に、もちろん、私が一生けん命考えることも大切だが、どうしても分からない時、「大丈夫? 教えようか?」と親切に声をかけ、優しく、ていねいに教えてくれた仲間。いつもいそがしいのに、優しくていねいに教えて下さった塾の先生、お父さん、お母さん。その支えのおかげで、分からない時は、周りの人に聞いてその問題の理解を深めることができた。

 すると、解ける問題がどんどん増えていき、塾の授業・勉強が楽しくなってきた。そして、マナビーテストの点数も少しずつ高くなっていき、その時のうれしさから、勉強へのやる気がやってくるのだ。

 私は特に算数がとても苦手だ。だが、だんだん点数が上がってきた。それで自分の心の中では、安心していた。しかし、まだ、国語の点数が低かった。
 十月ごろ、このままではさすがにヤバイ!! と思い、塾の先生、家族に相談すると、塾の先生が「今できることを一生けん命やり、まずは、長い文章に慣れていきましょう」と言ってくださった。そして、国語の文章題プリントをひたすら解いた。でも、解いただけでは意味がない。そう、間違った問題は、なぜそのような答えになるのかを納得するのがゴールだ。でも、私はそのことから逃げていた。

 当たり前のことだが、点数は上がらなかった。でも、どんどん入試までの時間が少なくなっていき、あせっていた。そこで、間違った問題は、塾の先生、お父さん、お母さんに納得するまで聞いた。また、先生とお母さんから「漢字の問題は、確実に点数がとれる問題だから、漢字を完ぺきにしなさい」とアドバイスを受けた。

 それからは、「第一志望に絶対合格するんだ」という強い意志を持って勉強にはげんだ。国語の文章題を解き、間違った問題を見直す。これをくり返し取り組んだ。漢字はノートを全部うめつくすようにその漢字の意味もセットで覚えた。もちろん、算数も国語と同じように、勉強に取り組んだ。すると、点数は上がっていき、勉強の楽しさを実感した。このことは、自分の自信にもつながった。

 入試当日、食欲がなく、朝ご飯は味がしなかった。でも、そんな時、家族のみんなが、
「〇〇ちゃんならできる。今までがんばってきたんだから」とはげましてくれた。試験場に着くと、お母さんが、「大丈夫。今までがんばってきたんだから」と手をぎゅっとにぎってくれた。そして、塾の先生がくださった、「絶対に合格する! という強い心を持ち最後の一秒まで全力でプレーしよう」というメッセージが書かれているカードをにぎり、自信を持って試験を受けることができた。いつのまにか、きんちょうもほぐれていた。そして、楽しく、一生けん命試験に臨むことができた。

 私は、中学受験を通して、努力の大切さを学んだ。この中学受験の経験をバネに、中学になっても、何事もあきらめず、がんばっていきたい。

2021年度の作品一覧へバックナンバーデジタルゲットTOPへ
  • ブログのページへ
  • 音読教室のページへ
  • デジタルGETのページへ
Page Top