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2014年度の作品

No.3 『 三年間の受験生活を振り返って 』
                女学院中・なぎさ中/Nさん

 2014年1月26日午後3時。第一志望である広島女学院中学校の合格発表の時間です。私は、パソコンの前に座り、受験番号と照会番号を打ち込んではみるものの、最後のボタンをクリック出来ずにいました。すると父が、「もう結果は出とるんじゃけえ、早くボタンを押しんさい。」 と、せかしました。でも、母と私は、 「そんなこと言っても、緊張するよねぇ。」 と言って、なかなかクリック出来ませんでしたが、最後は私が意を決してボタンをクリックしました。2014_3
 すると、満開の桜の中から大きく「合格」と書かれた文字が目に飛び込んで来ました。母と私は、抱き合って、大声で泣きながら、喜び合いました。そして、強気だった父の声も聞こえなくなりました。
 私が、家庭学習研究社に通い始めたのは、三年生の冬期講座からでした。三年間を振り返ってみると、大きく分けて、二つのことが大変だったと思います。
 まず一つ目は、他の習い事との両立です。 私は、幼稚園の頃から、バレエとそろばんを習っていました。バレエは、 「トウシューズをはいて、発表会に出たい。」という思いから、五年生の夏休みまで続けました。土曜日はお昼まで塾で、車の中でお昼ご飯を食べながら移動して、レッスンに通いました。発表会のリハーサルでは、合間を見つけては、楽屋で勉強しました。発表会が無事に終わった時の達成感は、今でも忘れられません。
 そろばんは、六年生の春の大会で広島県一位になって、全国大会に出場することと、夏休みの最後にある中国五県大会で優勝することを目標に頑張りました。そして、どちらの目標も達成することが出来ました。新幹線やホテルで夏期講座の復習をしたことや、中国五県大会で優勝出来た時の喜びは、一生の宝物です。今振り返ると、勉強出来る時間が限られていたからこそ、集中して頑張れたように思います。
 そして二つ目は、入試が近くなってからの気持ちのコントロールです。
 私は、六年生の十二月からそろばんをお休みして、塾に集中することにしました。でも、不安に押しつぶされそうになって、勉強に集中することが出来なくなりました。その様子を見ていた母は、 「入試といっても何か特別なことをするわけではなくて、今までのマナビーテストと一緒だから、自信を持ちんちゃいね。もし、それでも不安なら、勉強するしかないよ。すると、不安が一つずつとれていくよ。」 と、励まし続けてくれました。私は、その言葉を支えに、とにかく勉強しました。
 その時に良かったと思うことは、休みの日に、入試と同じ時間に合わせて、過去問題に取り組んだことです。すると、具体的に時間の配分を考え、入試をイメージすることが出来るようになり、気持ちが楽になりました。2014_3_2
 
そして迎えた入試当日は、先生方やお友達と話していると、今までの不安がうそのように、全く緊張することなく、最高の状態で受験することが出来ました。
 今、受験が終わって気付いたことは、入試が終わったら、あんなにやりたいと思っていたことは、いざやってみると、たいしたことではなかったということと、入試が終わっても、決まった時間に勉強しないと気持ちが落ち着かず、いつの間にか勉強の習慣が身に付いていたということです。これからも、この三年間で身に付いた勉強の習慣を続けて、夢にまで見た広島女学院中学校での生活を充実したものにしたいと思います。最後になりましたが、先生方、お友達、祖父母、そして最後まで励まし続けてくれた家族に心から感謝します。本当にありがとうございました。

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